日本では6割の夫婦が陥るといわれるセックスレス。「波風を立てないように生活することに限界を感じていた」と切ない心境を吐露するのは、紀子さん(仮名・40歳)。待望の第一子妊娠が判明してからも女性問題や価値観の違い、金銭感覚の不一致という深刻な課題はなにひとつ解決しないまま。とんでもない形で夫の裏切り行為が確定したお話です。
やっと働き始めた夫。稼ぎはすべて自分の小遣いに
すべての画像を見る(全4枚)まさかの不倫・略奪婚から4年。待望の第一子を授かった紀子さんでしたが、妊娠生活は不安だらけ。夜だけ居酒屋でアルバイトをしていた夫でしたが、紀子さんが妊娠して産休を取るにあたり、苦しくなる家計を助けるべく、やっと重たい腰を上げて昼間も働くようになりました。
「自発的に働き始めたのではなく、私にさんざん発破をかけられて、追い詰められた挙句にようやく近くの配送会社に就職したという感じです。元嫁との間に子どもがいるからか、私の妊娠が判明してからも祝福ムードはゼロ。ただ私の収入が大きく減ったままだと、家計が立ち行かなくなるという説明をしつこくして、なんとか就職してくれました」と紀子さん。
けれど一家の大黒柱になるというつもりは毛頭なかったようで、自分で稼いだお金を自分だけのお小遣いとして使ってしまうところはアルバイト時代と変わらなかったそう。紀子さんは日頃の生活費だけでなく、妊婦健診の費用まで、自身の預金をきり崩しました。
またしても夫の嘘。立ち合い出産が叶わなかったワケ
無事に正産期に入った紀子さん。予定日より少し前に陣痛が始まり、夫につき添われながら大きなおなかを抱えて病院へ。
「私は夫に少しでも父親の自覚をもって欲しくて、『立ち合い出産をしたい』と伝えていました。あらかじめ病院へ出していたバースプランにも書いて、準備をお願いしていたのに…」とうつむく紀子さん。
出産を予定していた病院では、立ち合い出産をする条件に“夫の父親学級出席”という項目があったのです。もちろん出席したと聞いていたのですが、土壇場になって、夫が父親学級を未受講であることが判明。病院から分娩室への入室NGをくらい、当日、ひとりでお産に挑む羽目になってしまいました。
妻が入院している間に、夫がしていたこと
「せっかく仕事も休みで、つき添ってもらえて、一緒にがんばろうと思ったら『入れません』とか言われて大ショックでした。夫は分娩室の外で待機していて、生まれてからちょと抱っこしてすぐ帰ってしまいました。
病室は、節約のために大部屋だったんですが、当時はコロナ禍前だったし、ほかのママたちはみんな旦那さんがちょいちょい差し入れとか持ってお見舞いにくるんです。けれどうちは全然…。洗濯物を取りに来てってお願いしても、病院のコインランドリー使ってよって言われてしまって悲しかった。レスがどうとかより、このとき味わった孤独が今までの経験上いちばんきつかったです」
出産を終えた妻へ、いたわりの言葉すらひとつもなかったという夫。じつはこのとき、妻の留守をいいことに、夫はほかの女性と遊びまくっていたのです。