テレビや雑誌でアイデア満載の節約&時短メニューを提案しつつ、3人の子どもの子育てに奮闘してきた料理研究家のみきママさん。今年春には、「はる兄」としてもおなじみの長男が、東京大学へ入学。高校1年生の二男も中高一貫校へ進学しています。さらにみきママさん自身も、現在は管理栄養士を目指して大学で勉強中。
みきママインタビュー「料理は私にとって大きなやりがい」
すべての画像を見る(全3枚)忙しい日々の中で、どのように子どもたちと向き合ってきたのでしょうか。みきママさんにお話を伺いました。
●どんなに疲れても、料理は手づくりにこだわった
――料理研究家として多忙な毎日を送りながら、3人の子どもを育ててきたみきママさんですが、子どもと向き合ううえで大切にしてきたのはどんなことでしょうか。
みきママさん(以下、みきママ):一貫して大事にしてきたのは、どんなに疲れて眠くても、「絶対にごはんはつくる」こと。そうすると、息子たちも「それに応えなきゃ」「俺もがんばらなきゃ」と思ってくれる。毎日料理をする大変さは息子たちもわかってますから。
今、私は管理栄養士の資格を取るために、平日は毎日大学に通っているんです。昨日も大学から帰ってきて、疲れきってリビングで寝ていたんですけど、夜中の12時ぐらいに息子の気配を感じたから、起きて夜食をつくってあげて。そうすると、息子もすごくうれしそうなんですよね。
――「毎日料理をするのは大変」と、ちゃんと分かってくれているのがうれしいですよね。きっとそこを理解してくれない家族もいると思うので。
みきママ:たしかにそうですよね。そういう場合は、子どもだけでカレーをつくらせてみてください。きっと3時間ぐらいかかると思うんです。そうすれば、「カレーひとつつくるのに、こんなに時間がかかるんだ」と分かりますよね。そのあとで母親がサッとごはんをつくって出したら、すごい! とびっくりして尊敬してくれる。自分にはできないことですから。
ただ、恩着せがましく「ママ、すっごい大変だった!」とは言わないようにしていましたね。笑顔で楽しくやっているように見せるから、家族にも響くんだと思います。やっぱり不満を出すと、家族も不機嫌になってきて、悪循環になってしまいますから。
――大変なときも、「もうママつくりたくない!」とは言わなかったんですね。
みきママ:そこはもう、「自分の仕事だから」とあきらめました。あとは、やる気を出すために、「家でつくれば、その分お金が貯まる」と考えるようにしましたね。家族みんなで外食したら1回で1万円が消えちゃうけど、家でつくれば3000円くらいですむ。それに、食材をうまく使いきって冷蔵庫がキレイになっていくと、ゲーム感覚で楽しい。そういう地道な繰り返しで、モチベーションを保っていましたね。