●更年期は“じわじわ”とやってくる

更年期症状について漫画の一コマ
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フカザワさんは45歳を過ぎた頃から更年期の諸症状を自覚し始めたそう。「私の場合、『このモヤモヤはなんだろう?』、『なんだかだるいなあ』と感じ始めたのが45歳ぐらいの頃で、それが更年期の症状の1つだとは気づかなかったんです。のぼせや、ホットフラッシュといった症状が、ある日突然やってくるのが更年期だと思っていました。もちろんそういう方もいらっしゃるのでしょうが、私の場合は、じわじわと地味にしんどい…ぐらいだったんですよね」。その結果、今のところは婦人科で処方してもらった漢方を服薬する、規則正しい食生活を心がけ、気分転換にアロマオイルを取り入れる、などの方法でやり過ごせているそう。

●パートナーとの情報共有も心の支えに

更年期は、閉経までの前後10年間続くもの。フカザワさんは、一緒に生活している夫にも、自分が更年期だという話をしたところ、意外な反応が。「夫は、更年期って閉経後に起こる症状だと思っていたんです。でも、よく考えたら私自身も更年期が近づくまで、夫とそこまで変わらない知識しかもっていなかったなあと思いました。幸い、物事への理解が早く、柔軟性の高い人なので、今の私の状態を伝えたら、『体を大事にしなきゃいけない時期なんだね』と。家事を多めにやってくれたり、夕食を買ってきてくれたりと、サポートしてくれています。夫がよき理解者でいてくれているのも、心身共にかなりありがたいですね」

●だれかの参考や共感のきっかけになれたら

アラフィフ女性の心と体の変化を、ユーモアを交えながら描き続けるフカザワさん。コミックエッセイを通して伝えたいことは?
「40代から50代にかけては、加齢に抗いたい気持ちと、老いへと少しずつ変化していく体とのギャップに戸惑う時期。今の私は加齢に抗うことはやめたので、心がスッキリしました(笑)。ただ“老い”って、いきなりくるものではなくて、少しずつくるものなんですよね。同世代の方には、その“少しずつ”くる部分を『分かる~』と共感していただけたらうれしいですし、40代前半ぐらいの方には『そうなのか』と、この先の暮らし方の参考にしていただけたらと思っています」