余白があると、つい、あれこれ詰め込んでしまいがちなクローゼット。ライフオーガナイザーの田川瑞枝さんも、なんでも放り込める納戸のように、これまで使っていました。しかし、この先の生前整理を兼ねてスマートに使える場所に変身させることに。どんな改善をしたのか紹介します。

筆者の家のクローゼット
奥行きが深く、ものを詰め込んで納戸のようだったクローゼット。使いやすいように改造を
すべての画像を見る(全10枚)

すっきりしたクローゼットを目指す

筆者の部屋のクローゼットは、ハンガーバーが2段になっているタイプ。奥行きが深く、ついあれこれ詰め込んでしまい納戸のようでした。

そこで生前整理を兼ねて、クローゼットの中身を整理することに。洋服が取り出しやすく、スペースを有効活用できて、見た目すっきりにしました。実際に行ったことを紹介していきましょう。

 

1.あいている場所にものを置かない

クローゼットの床に置いた箱類

筆者には、クローゼットの床が見えると、ついものを置いてしまうクセがありました。これだと、奥のものが取り出しにくくなります。そのうえ、奥のハンガーにかけている服まで、すぐに取り出せないことに。

そこで、片づけにあたっては、自分のクセを理解し改善していくことにしました。奥のスペースを有効活用するためにも、手前にものを置かないと肝に命じます。

ついものを置いてしまうのは、置き場所が決まっていないから。まずはクローゼット内に、一つひとつに置き場所をつくり、そこにしまうことにしました。

また、仮置きではなく、指定席を決めてから、ものを家に入れることにしました。この仕組みにすることで、どこになにがあるか把握できて、探す時間がなくなります。すぐに取り出せるようになるのです。

 

2.すき間に詰め込まない

クローゼットのすき間

筆者にはもうひとつクセが。少しのすき間があると、ものを押し込んでしまうのです。

たとえば紙袋など厚みのないものは、壁と収納箱のすき間にはさんで、「片づけた気」になっていました。しかしこれでは、空気が流れにくくなり、湿気でカビてしまう原因にもなりかねません。

そこで、なるべくクローゼット内の壁との間に余白をつくるようにものを配置します。余計なものを手放して、風通しをよくすることで、家が傷みにくくなります。