●「挨拶は基本」だけれど、フランスと日本は少し違う

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「挨拶が人間関係の基本」だなんて、日本だって同じと思いますよね。でもフランスと日本の挨拶の概念が違うとこの夏、再確認したのです。

日本のうちの近くのある会社の通勤路には警備員さんが立っていて、毎朝出勤する社員の方に「おはようございます!」と声をかけています。警備員さんに「おはようございます」と返す社員はほとんどいません。みんな下を向いて通り過ぎます。お店に入るときも日本では店員さんの「いらっしゃいませ」に応える人はほとんどいませんよね。

フランスではお店に入るときに自分から「Bonjour ボンジュール!」を言うか言わないかでその後の店員さんの対応がまったく違います。初めてフランスに行く人には「お店で親切にしてもらうにはBonjourを忘れないでください」とアドバイスします。

挨拶は、知っている人はもちろんのこと、知らない人にこそ言うのがフランス。エレベーターで一緒になる人、細い道ですれ違う人、最初は勇気がいるけれど、知らない人だからこそ挨拶して挨拶が返ってきたら、それだけでうれしい1日になります。

●同じことでも考え方や理由がちょっと違う

謝ること、負担をかけること、挨拶をすること、どれも日本でもやっていることですが、そのやり方と理由がフランスは少し違うのです。それに気づくのは実際に人に会えるからこそ。映像で見るだけではなく、現地に行くと気づきがあるなと感じました。

 

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