壁や扉で仕切ると、どうしても部屋は狭くなります。最近、ハウスメーカーで家を建てたばかりの日刊住まいライター。1階の扉はトイレのみ。あとは土間と段差で仕切るだけの、まるでワンルームのような間取りにしました。すると各スペースが、より広く感じられるうえ、回遊できて移動がスムーズに。ありそうでなかった間取り、その魅力を詳しくレポート。
すべての画像を見る(全8枚)仕切りをなくし、広々とした間取りにしたい
妻と子ども3人(6歳、4歳、2歳)、3匹のネコと暮らす筆者。今年、上の子の小学校入学に合わせ、ハウスメーカーで注文住宅を建てました。
それまで暮らしていたのは、都内近郊のマンション。わが家の家族構成では手狭に感じていました。また、ムダな仕切りが多く、部屋が狭く見えるのも不満でした。
そんなこともあり、新しく建てる家では、できる限り仕切りをなくして広々とした空間にいたい、そして「居場所」をいろいろつくりたいと、妻も話していました。
そしてハウスメーカーの設計士と試行錯誤しつつ、約6畳分の通り土間や段差で区切った間取りの家にすることに。まだ完成して3か月ですが、この間取りにしてよかったと感じています。その理由を紹介しましょう。
約半分を占める土間と段差で仕切るワンルーム的間取り
こちらが1階の間取り図です。広さは約58㎡(約18坪)。部屋がいくつもあるように見えますが、建具(扉)はトイレの引き戸だけ。実際はほぼワンルームです。そして約半分の面積が土間!
玄関(図の右上)から南北に分断する通り土間と段差で区切り、南側に約9畳のLD、約5畳の土間キッチン、その反対(北側)には約4畳の小上がり和室や洗面トイレなどを配置した間取りになっています。