がんは日本人の死因の第1位。生涯のうち約2人に1人がかかるといわれ、だれにとっても他人事ではありません。そこで、若くしてがんサバイバーとなった読者の実体験を紹介します。今からしっかりと備えておきませんか?

自分の体を気づかうことは家族の幸せにもつながる

メイクする女性
ESSEプラチナインフルエンサー:清田玲那さん(仮名・40代)

長男を出産し生後7か月のときに職場復帰。子育て・家事・仕事を自分のペースでこなせるほど病気とは無縁で元気そのものだったという清田さん。「そんな私が、30代で乳がんになり、しかも再発まで。12年間も治療生活を続けることになるなんて…」

宣告後は、ネットで生存率や自分と同じステージの人を検索しては落ち込む日々。そこから抜け出せたのは、家族の存在はもちろん、フルタイムで仕事を続けられたからだといいます。

「仕事があると検索する暇はないし生活も自然と規則正しく。メイクや服装を気にすることで気持ちにも張りがでます。治療方法を決めるときも、共働きだったことと、健康保険の高額医療制度が利用できたことで負担も軽くなり、金銭的にも大きな助けに。ただ治療は先が見えないし、予想以上に高額。出産時、夫が医療保険を見直したときに私も加入していれば…と後悔も」

現在は、5年前に認可された新たな薬剤と出合い通院治療中。がんと上手につきあいながら、仕事も趣味も楽しむ充実した毎日を送っています。

「副作用もなく効果も出ているので再発後の不安も和らぎました。この薬と出合えたのも生きているからこそ。私が元気でいることは家族の幸せを守ることにもつながるので、過信しすぎずちゃんと体を気づかっていきたいですね」

【清田さんのプロフィール】

夫、中学2年の長男と3人暮らし。都内メーカーに勤める会社員。約12年前、乳腺炎だと思っていたしこりが乳がんとわかり、抗がん剤治療と全摘手術でいったんは寛解。その後再発を防ぐホルモン治療を、目安となる10年やりきった昨年8月、再発が判明。

がんと向き合って生きてきた12年の軌跡

30代で発症してから現在まで、清田さんの12年を振り返ります。

●Episode 1 最初の“がん”発覚

キッチンに立つ女性

自覚症状もなく、“まさか”1年でこんなに進行していたなんて…

右胸にあったしこりを軽んじてしまった結果、1年後約5cmまで大きくなりリンパにも転移。ステージ3の乳がんとの診断が。「仕事復帰前の乳がん検診では異常がなく、体も元気だったので“まさか”でした。子どもをもう一人…と考えていたので悩みましたが、家族の思いもあって私の命を優先。抗がん剤治療で腫瘍を小さくし、再発率の低い全摘手術を受けることに」

<治療にかかったお金一例>

・手術、入院費/約25万4000円

・抗がん剤治療中の通院費・薬代/約25万5000円

・手術以降の通院費・薬代/5年間で約60万円

・5年目以降の通院費・薬代/約8000円

・ウィッグ(レンタル)代/約12万3000円

半年の抗がん剤治療を経て、リンパ節への転移検査時と全摘手術時の2回入院。その後は通院しながらホルモン治療を10年継続も、共働きだったためなんとかカバーできたそう。ウィッグはリースしたものの、つけ心地や見た目の違和感がぬぐえず1年も使わず返却。

●Episode 2 再発

10年続けたホルモン療法を終了した矢先に違和感が的中…

再発を防ぐホルモン治療を10年続け、一区切りついたと思ったのもつかの間、再発が判明。胸壁、肺、骨に転移がありステージ4との診断が。「右胸の全摘した跡に赤みがあるな…と違和感は感じていましたが、元気なのになんで?という気持ちでした。ただ、再発後に飲み始めた薬は副作用も少なく、結果も出ているので不安も払拭。がんばっていけそうです」

薬

現在は5年前に認可された新しい薬剤を服用中。「毎月約14万円かかるのですが、国の高額療養費制度と健康保険組合の付加給付金のおかげで負担は実質月2万円ほど。生涯飲み続けなければならないので助かります」

●がんとともに生きる清田さんを支えているもの

<その1:家族>

女性と子ども

「夫は宣告を受けた当時、私と息子の寝顔を見て毎晩泣いていたそう。今もスイーツを買ってきてくれるなどの気づかいも。2人のためにもがんばって生きなきゃと強く思います」

女性と子ども

「つらい治療と向き合えているのは、やっぱり息子の成長を見続けたいからこそ」と清田さん。

<その2:趣味>

美容アイテム

抗がん剤治療で髪も眉もまつ毛も薄くなり、逆に美容意識がアップ。「メイクは以前の顔にすぐ戻れる手軽な方法。気持ちも前向きになれます。今では美容アイテムをいろいろ試すのが楽しみに」

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ある日、突然降りかかるかもしれない人生のピンチ…。大切な家族や自分の未来のためにも、日頃から備えをきちんと考えておくことをおすすめします。

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