今すぐできる“10秒神経マッサージ”

そんな手指の痛みに悩む人を痛みから解放してあげたいと思い、富永喜代先生が考案したのが自宅でも簡単にできる“10秒神経マッサージ”。痛む手指そのものに沿ってマッサージを行うため、刺激する場所もわかりやすく、高いマッサージ効果があります。

10秒神経マッサージのやり方
すべての画像を見る(全4枚)

押す場所は手指の第一関節の横ジワのわきにあるゴリッとした部分です。親指か人さし指の爪を立てて、上下1cmの長さを目安に片側ずつ縦方向に10秒間こするようにイタ気持ちいい強さで刺激を与えます。

【ルール1】爪を立てて行う

指の腹ではなく、爪を立てて体表近くにある「神経ポイント」を直接刺激します。爪が長い人は、強く押すことで皮膚を傷つけないように注意してください。

【ルール2】イタ気持ちいい強さで

ほどよい圧をかけて、刺激を脳に送ることが重要です。「どちらかといえば痛いけれど、気持ちよさも感じる」ほどの強さをキープすること。また、神経ポイントへの刺激でないと効果がないため、確実に位置を捉えましょう。

【ルール3】10秒を守る

長すぎると過剰な刺激となって、かえって体を緊張させてしまうこともあります。刺激する時間は長すぎず、短すぎず1か所10秒を守り、朝と夜の1日2回行うようにしてください。

【NGポイント】両側から一度に刺激しない

10秒神経マッサージのNGポイント

指の関節の両側に行いますが、指を挟み込むようにして一度に両側を刺激するのはNG。左右いっぺんに行っても効果的に刺激を与えることができないため、片側10秒ずつ順番に行うのがコツです。

手指は、自分の目線に入る大切な体のパーツです。痛みやしびれが出たり、変形してくると毎日気になって気になって仕方がありません。へバーデン結節は進行性の病気なので、変形し始める前の予防がなにより重要になります。
日頃からこのマッサージをすることで、指先の痛みやしびれをやわらげましょう。

 

富永先生の最新刊『新装版 へバーデン結節を自力で防ぐ』(扶桑社刊)では、へバーデン結節以外にも「加齢によるものだから仕方ない!」と諦めていた手指の痛みやしびれから解放されるマッサージを多数紹介。手指が痛いときに役に立つ生活の知恵の数々を紹介しています。

新装版 へバーデン結節を自力で防ぐ (扶桑社ムック)

新装版 へバーデン結節を自力で防ぐ(扶桑社ムック)

Amazonで見る
50代からの毎日を応援する記事多数!「これからの暮らし by ESSEonline」はこちら