40~50代になると、体の心配事も増えてきます。痛みが出てきたら…? 実際に病名が診断されてしまったら…? 50代からの生き方にまつわる著書もあるブロガーの原田さよさん(60歳)は、47歳に関節リウマチと診断されました。その経験を経て、あの頃すればよかったこと、そして乗り越えるためにやってきたことを教えてもらいました。

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40~50代、病気になっても前向きに生きるには…

今から13年前の47歳のとき、関節リウマチの診断がおりました。じつはもっと前から症状が出始めていたのですが、「この指の腫れと関節痛はきっと更年期特有のものだろう」「指だけだし、そのうち治まるだろう」などと決めつけて、本格的な治療開始まで遠回りしてしまいました。全身がだるくて辛い状態が続いてやっと「これは別の病気かもしれない」と専門の病院へ行ったときには、数値が上がってしまっていました。

おかげさまで現在はよい薬に出合えてラクになりましたが、この体験を経て学んだ2つのことをお伝えしたいと思います。ひとつは、指の痛みや腫れなど心配な症状が出ているときは、我慢や自己判断をせずに早めに病院へ行くということ。もうひとつは、病名がわかってからの前向きな向き合い方です。

●痛みは我慢せず病院へ。正しい情報を知ることが大切

私は手指の腫れや痛みを勝手に判断してしまっていたわけですが、リウマチの主治医の話でも、指の関節の腫れや痛みの原因はさまざまあり、患者には見分けにくいかもしれないとのことでした。関節リウマチの場合は、自分の免疫の力が関節を覆う滑膜に及んでしまい炎症を起こし、放置すると関節破壊が進行してしまう場合もあるそう。私の指と手首の関節も炎症を起こして壊れ、少し変形してしまいました。

病院

関節リウマチの場合は、左右対称の手に症状が出るのが一般的で、ひざや股関節など大きな関節に症状が出る人もいます。ですが、私は違いました。左の手の指2本が腫れて痛む状態が1年ほど続き、だんだん右手や手首にも症状が出てきたものの、ひざや股関節には痛みがありませんでした。言い訳になってしまいますが、このように関節リウマチといっても個人差が非常に大きいため、自己判断は禁物だったのです。

とくに、40~50代くらいの女性は、子育てが終わりに近づいたかと思ったら親の介護が待っていたり、会社勤めをしている人なら責任のあるポジションについていたりと、まだ忙しい人が多いと思います。どうしても、自分のことがあと回しになりがちではないでしょうか。いろいろな病気のリスクも増える年頃でもあります。私のように治療が遅れないためにも、我慢せず、早めに病院で検査してもらってほしいと思います。

●不安や痛みはだれかに打ち明けてみる

なにかの病がわかったとき、不安になってしまうと思います。そんなときは、家族や友達など身近にいる人に、ご自分の痛みや不安を打ち明けることです。話すことで心が軽くなるだけでなく、治療や日常生活をラクにする思わぬヒントをもらえることもあります。私は、痛みがあっても家事がしやすくなる道具などを教えてもらいました。