●失敗を経験して、友達づき合いで意識していること

前のような失敗をせず、気楽に楽しくつき合えるよう、次のように向き合い方を考えてみました。

・相手が悩んでいるようでも踏み込まず見守る

・相手の状況を想像して言葉を選ぶ

・大切な話のときは、相手を変えようとしない方法で接する

50代にもなると、お互いに長い歴史があります。その間にお互いの暮らしも考え方も変わってきているもの。もちろん大切な友達なので、ここぞというときは思いを伝えますが、基本的には、楽しくつき合えているときでも距離感を意識するようになりました。

●50代はほどよい距離感がいい関係性に

京都劇場
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ほどよい距離感を意識できるようになってからは、ラクにつき合えるように。友達が誘ってくれれば「行くよ!」とすぐ返事して出向いて、もう以前のような失敗もなくなりました。思いきり一緒に楽しめるようになり、ご機嫌な気分で家に帰ります。

この1年だと、遠方に住んでいる幼馴染がこちらへ来たときも、同級生たちが出演するライブが開催されたときも、お茶会に誘われて京都へ行ったときも、楽しめました。恐らくこれが年に1回とか、数年に1回とかだから、ちょうどいいのでしょう。大切にしたいからこそ、ごくたまに会うくらいがいいのかもしれません。普段は電話はもちろん、LINEもめったにしません。

帰りの電車でひとり、「今日は誘ってもらってうれしかった」と深呼吸できる時間も、私には貴重でありがたいものになっています。

ひとりで楽しめる時間も、これまでどおり大切にしたい。さらに、数少ない友達とも、距離を保って楽しくつき合っていきたい。今も新しい発見があるし、学びもあるからです。少しぜいたくな願いでしょうか。でも年齢を重ねていくこの先、少しはぜいたくなことを思う方が日々が充実する、と実感しています。

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