フランス料理のシェフから家政婦に転身し、気軽でおいしい家庭料理レシピが大人気のタサン志麻さん。
そんな志麻さんのレシピには、いつもの料理が簡単においしくなる工夫が満載! この連載では、日々の料理を楽しむために「志麻さんが本当に伝えたいこと」をレシピと一緒に伝授します。今回のレッスンテーマは、お弁当にもぴったりの「鶏手羽のクリーム煮」です。
志麻さんの「鶏手羽のクリーム煮」。焼き目のアクセントをプラスして
すべての画像を見る(全2枚)子どももよろこぶ「鶏手羽」。ここでは、鶏手羽を使ったごちそう感たっぷりの絶品クリーム煮のコツとレシピを志麻さんに教えてもらいました。
<ポイント1>煮込みは肉を焼いてから煮る
肉の焼き目には、香ばしさと独特のうま味があります。このうま味を煮込みにプラスすると、なんとも奥行きのある味わいになるのです。焼き目をつけるポイントは、とにかく動かさずに、じっと待つこと。わざわざひっくり返さなくても、香ばしい香りで、素材がいい頃合いをちゃんと教えてくれます。
<ポイント2>下味をしっかりつける
下味をしっかりつけるのも忘れずに。塩分がスープに溶け出すことも考えて、肉の重量の1%以上は塩をふりましょう。塩でうま味が凝縮された肉が、焼き目という香ばしさをまとう。その味わいが、スープにまんべんなく溶け出すイメージです。