家じゅうのいろんな場所から、緑と光を楽しめる家を紹介します。高さをずらした空間から、戸外の様子やお気に入りの家具を眺めて暮らしたいという、住まい手の要望をスキップフロアの間取りで実現しました。道路を隔てた松林と庭の植栽、さらに室内の植物が織りなす緑の濃淡。この家のインテリアの主役は「美しい景色」です。一度くつろぎ始めたら、時間が過ぎるのを忘れてしまいそう!?
すべての画像を見る(全27枚)インテリアとグリーンを効果的に演出するスキップフロア
Yさんの家 神奈川県 家族構成/夫60代 妻60代 長男33歳 設計/LEVEL Architects
「朝日が松林越しに木漏れ日となってリビングに差し込む様子の美しさといったら、言葉を失うほどです」とダイニングキッチンの景色に手放しで喜ぶYさん。
写真はリビングダイニング。格子状の開口部と天井の高さが相まって、チャールズ&レイ・イームズの住まいのよう。
夫婦そろってインテリアが大好きで、新居を建てるにあたって、夫は照明器具、妻はイスにこだわり抜いて空間や配置など熟考に熟考を重ねたそう。
Yさんは、高さをずらした空間から外やインテリアを眺めて暮らしたいと建築家に要望。それに対し建築家は、前面道路と高低差のある敷地の特性を読み取って、スキップフロアを取り入れました。
前面道路から高いところで1.8mほど高さがあった敷地は、東側が道路とほぼ同じレベルまで掘り込まれています。
ステップを3段上がった先にあるのがリビングコーナー。白を基調とした壁と天井に、左官仕上げの濃いブラウンがアクセントとなっているのは、キッチンに併設したパントリー(写真左)。
「これからはインテリアを変えることで、空間をもっとよくしていけると思います。それが楽しみですね」(夫)。