これからの人生、もっと自分たちにフィットした家で暮らしたいと、50代の夫婦が建てた家を紹介します。現在は娘2人との4人暮らしですが、巣立ったあとの部屋は賃貸できるように。2階の夫婦のスペースは、暮らしやすいようコンパクトな動線のワンルーム空間にしました。家族4人でも夫婦だけでも暮らしやすい住まいです。
すべての画像を見る(全25枚)以前の家の不満を解消しつつ将来の生活にも対応する家に
Mさんの家 千葉県 家族構成/夫50代 妻50代 長女20代 二女10代
設計/アトリエ24一級建築士事務所
高層マンションから建売住宅へ移り住み、より快適な住環境を求めたMさん夫妻。「長女の誕生を機に建て売りの戸建て住宅を購入しましたが、駅から遠く、内装が好みではなくて…。もっと自分たちにフィットした家で暮らしたいと思いました」と振り返ります。
そこで、最寄り駅から徒歩5分の土地を購入。人目が気にならない中庭、ワンルームの生活空間、将来は賃貸可能な間取りという要望をベースに、家づくりを進めました。
「住宅ローンを考えると、子どもが独立したあとは子ども室を賃貸にできれば金銭的な負担が軽減できるのではと考えました」(夫)。
そこでメインの生活空間は2階に設け、賃貸にもできるよう子ども室は1階の中庭の両サイドに配し、公私を分けられるようにしました。
タイル敷きの中庭には、ナツツバキをシンボルツリーとして植栽しました。「夏は可憐な白い花を咲かせ、冬は落葉するので、季節を身近に感じられます」(夫)。