YouTubeチャンネル「Earthおばあちゃんねる」でたちまち人気者になった多良美智子さん、88歳。団地でのひとり暮らしを楽しむ姿に魅了されている人も多数。

日々の家事はどのようにテキパキ行っているのか、『88歳ひとり暮らしの元気をつくる台所』(すばる舎刊)から、抜粋で紹介します。

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88歳、団地ひとり暮らしの「食事を楽しむ」コツ。調理は手抜きでも豊かな時間に
多良さん
団地でひとり暮らしをする多良美智子さん
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団地の狭い台所で「いつもスッキリ」を保つ方法

とにかく狭いキッチンなので、スペースを有効に活用しています。

フライパンや無水鍋は吊るして収納しようと思い、台所の天井と壁の境目の木の部分に、自分で釘を打ってフックをつくりました。フライパンや鍋のサイズを測り、3つ並べて吊るせるような位置に釘を固定。若い頃は、このくらいのDIYはよくやっていました。今でも大活躍している収納場所です。

フライパン
50年前、自分で釘を打ってつくったフライパン収納。換気扇上も調理道具を置く場所に

 

調理スペースがないので、まな板をシンクに渡して調理台代わりにしています。

水切り台は、じつはシンク上の棚の下段を外したもの。たまたまサイズがぴったりでした。この水切り台に多くの器は置けないし、シンクの中も狭いです。洗い物はためずに、調理しながら調理道具を洗います。食べ終わったら、すぐに器も片づけます。

台所
まな板はシンクに縦に渡して。お玉やピーラーは「吊るす収納」にして、スペースを有効活用

 

器を洗って水切り台に置いたら、布巾で残っている水分を拭いて、すぐに食器棚にしまいます。布巾は多めに用意し、シンクの近くの引き出しに収納しています。布巾が濡れたらどんどん替えて、あと片づけを早めに終わらせます。

鍋やフライパン、ボウルなど大きいものは、洗ったらキッチンの脇にあるベランダに干しておきます。日が当たるので、よく乾くのです。

あと片づけはどうせ自分がやること。サッと済ませれば、あとは自由な時間です。何ごとも気がかりは残したくないので、早めに終わらせて手放します。