家づくりの際、洗濯や乾燥のために使える時間が限られている家族が、ランドリールームを採用することが増えています。ハウスメーカーで注文住宅を建てた30代の日刊住まいライターもそのひとり。洗濯物を干す、取り込む、たたむ、収納する…洗濯に関するあれこれが、ここ1か所で完結するランドリールームを紹介します。どのような間取りにするのかも、重要なポイントです。
すべての画像を見る(全6枚)家事を極力減らすために、ランドリールームをつくる
1年半前に大手ハウスメーカーで注文住宅を建てることを決めた筆者。新居でも、家事と育児を両立するのは大変だろうと考え、夫婦で「家事を少なくする家」をコンセプトに家づくりをすることに。
検討の結果、洗濯をラクにするために、広さ3畳ほどのランドリールームを採用しました(ちなみに家の延床面積は60畳ほどです)。
筆者の家は、共働きであり、平日の日中は仕事があります。必然的に、洗濯は夜にするスタイル。つまり、外干しができません。
また、1歳の子どもが保育園から持ち帰ってきた衣服やタオルなどは、翌朝には洗って持っていかねばならないという事情もありました。
ランドリールームがあれば、こうした悩みは解決します。筆者にとってありがたい存在。加えて、「洗濯物を干す、たたむ、収納する」という、洗濯のあれこれがすべて1か所で完結するというメリットも大きな魅力でした。
以下に、実際でき上がったわが家のランドリールームの様子を紹介していきましょう。
洗濯物の乾燥もラクラク、ガス衣類乾燥機を導入
洗濯物の乾燥は、面倒な作業のひとつです。以前の住まいでは、洗濯機からバルコニーまで移動してハンガーに洋服を1着ずつ干すという、一般的な洗濯スタイルでした。洗濯物をすべて干し終えるのに、10分以上はかかっていたでしょう。
しかも、外に干すので、雨で洗濯物が濡れてしまい、やり直しということもしばしば。この苦い経験から、洗濯物を干して乾かす手間を削減するため、筆者はガス衣類乾燥機を導入することにしました。
乾燥機は洗濯機のすぐ上に設置しています。設置のための棚は、ハウスメーカーで用意したもの。
洗濯機の上に設置してあるので、移動することなく洗濯物を乾燥機の中へ。かつて、バルコニーに運んでいた手間を考えると、本当に効率的です。
天候や時間に縛られず、筆者の生活スタイルにもピッタリ。家族3人分の洗濯物であれば、およそ50分程度で乾燥が終わります。従来に比べて大幅な時短です。
今では、乾燥機なしでは生活できないくらいありがたい存在です。
乾燥機NGの洗濯物は、天井につけた物干しで解決
洗濯物のなかには、乾燥機で乾かすと縮んでしまうものもあります。そのため、ランドリールーム内には、天井つけ物干しを設置してあります。
筆者の家にあるのは、ハウスメーカーで用意したものです。
ガス衣類乾燥機が使えない洗濯物は、ここにハンガーを使ってつるして乾かします。
天井づけにするメリットは、床面積を取らず、空間を有効活用することができること。室内用の物干しスタンドのように、出したりしまったりする手間も不要です。
乾燥機と室内干しの二刀流により、洗濯物の乾燥もランドリールームで完結。たいへん、便利です。