●職場のいじめを上司も見て見ぬふり
このような事態を上司でもある事務長の奥様にも相談したのですが「そうなの? 気のせいじゃない? 気にしすぎよ」と軽んじられました。そして私自身も「そうか、気のせい、気にしすぎ」と自分に言い聞かせながら耐えることにしました。
しかし奥様に注意をされて私が告げ口したと知ったA子は、奥様のいないときを狙って怒鳴り散らしたり、ものを隠したりするようになっていきました。
●被害を相談してもわかってくれる人がいない
すべての画像を見る(全5枚)理事長は直接現場を目にして完全に気がついていたと思うのですが、我関せずのスタンスを徹底していました。
ほかの同僚に「なんで私だけあんなに嫌われているんだろう」と相談したこともありました。でも「悪気はないと思いますけれどね」と入ったばかりの私のことを心配してくれる人はおらず。
このときも「そうか、悪気はないのか」と自分に言い聞かせたりしていたのですが、この我慢がだんだんと私の心を蝕んでいったのです。
●夫は「嫌なら辞めれば」とスルー
夫は当時、なんとか年収アップを試みようと転職活動を始めていました。とはいえ、コロナの影響はすさまじく、さまざまな業界に暗い影を落とすなか、オンライン中心に面接を受け続けることの負担も相当大きかった様子。
今になって思えば、夫自身も自分のことでいっぱいいっぱいだったのかもしれないですが、私が職場でいやがらせされていると話をしても「いやなら辞めてよそへ移ればいいんじゃない?」とピシャリ。ただ話を聞いてほしかっただけなのに…。軽くスルーされてしまうことに悲しさを覚えました。
ここから夫婦間の会話も少なくなり、徐々に触れ合う頻度自体の間隔があいていったのです。
そして職場の状況も日に日に悪化。我慢強い性格だと自負していた私ですが、適応障害を発症し、寝込んでしまう事態になったお話はまた次回にしたいと思います。