暗くて圧迫感のある家には、もう住みたくない…。とはいえ、建てられる家はコンパクト。そんな条件のもと、日刊住まいライターがハウスメーカーで建てたのは、大きな窓がある吹き抜けが2つもある家。実際に暮らしてみて感じた心地よさと気になることをリアルに語ります。

大きな吹き抜け
東西に吹き抜けがある間取りだと、朝から夕方までずっと明るい!
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日差しが入る、明るくて開放的な暮らしがしたい

筆者の家族構成は、40代共働きの夫婦と8歳の子どもの3人。1年ほど前に、大手ハウスメーカーで注文住宅を建てました。著者の要望は、日差しがたっぷり入る家にすること。

以前に暮らしていた賃貸アパートの1階は、日照時間が限られていました。冬場ともなれば、11時〜14時の間のみ。洗濯物を外干ししても、乾ききる前に日が落ちてしまっていました。

また、布団を干すとなると、仕事から帰った17時頃に取り込まねばならず…(わが家は共働きなので)。布団はすっかり冷たい状態。

こうした経験から、とにかく日が当たりがよく、しかも空を感じる開放的な暮らしに憧れました。この要望をハウスメーカーの設計担当に伝えたところ、提案されたのが、「東と西の2方向に吹き抜けをつくり、そこの大きな窓から光を取り入れる」というプランでした。

吹き抜けが2つあるのは、午前は東の吹き抜けから、午後は西の吹き抜けから光を採り入れるためです。実際わが家では、日中はずっと、吹き抜けから光が注いでいます。

 

2つの吹き抜けの大きさは?

間取り図

こちらは、わが家の1階の間取り。ちなみにわが家の延床面積は26坪となります(1階が14.7坪、2階が11.3坪)。

2つの吹き抜けのうち、メインとなるのは西側の庭に隣接したもの。床面積上では、約5.74㎡(=約3.5畳)の広さとなります。もう1つの吹き抜けは、東庭に隣接。広さは3.08㎡(=約1.9畳)です。

 

西側の吹き抜けスペース

写真は、西側の吹き抜けスペースの写真です。大きな窓があるおかげで、明るいのはもちろん、高い位置にある窓からは、空の様子もうかがえます。開放的な空間になりました。

 

吹き抜け空間にある窓から、たっぷりの光が注ぎます

日向ぼっこを楽める

 こちらは、西側の吹き抜けの様子。季節によって多少、吹き抜けからの陽の光の角度は違ってきますが、かなりの陽が差しこんできて、家族はポカポカと日向ぼっこを楽しんでいます。

 

東側の吹き抜けをキッチンから見上げた様子

こちらは東側の吹き抜けをキッチンから見上げた様子。この吹き抜け空間にも、高い位置に大きな窓が。

朝食の準備をしていると、東の窓から朝日が差し込んできます。おかげで妻は、朝日を感じながら朝食の準備ができて、とても喜んでいます。

高い窓から見える常緑樹の植栽の緑と青空も、家族のお気に入り。コントラストがとても美しいです。

 

吹き抜け効果で、26坪のわが家が広く見える

玄関から見た西側の吹き抜け

写真は、玄関をあけて最初に目に飛び込んでくる西側の吹き抜けの様子です。ゆったりとした空間にインパクトがあるので、初めてのお客さんはビックリ!

わが家は広い家だという感想を持たれるようです。実際には延床面積は26坪しかないのですが(笑)。

確かに、家族もここに暮らしていて、吹き抜けの効果を実感。実際の床面積よりも、わが家はとても広い空間に思えてきます。

 

1階と2階と吹き抜けの関係

吹き抜けによって、1階と2階がつながります。仕切られることなく、すべてがつながり、ダイナミックな空間に。

視線の抜けがよく、開放感があります。住んでいる家族としては、とてものびやかな気持ちになります。