ワークスペースは「気軽にor集中して」使いたい?
かりに周囲がうるさかったとしても、作業に支障がなければ問題はありません。ネットを見るだけ、ちょっとした書き物、単純作業の用途なら、とくに問題にならないでしょう。
けれど、考えをまとめたり、集中したりしなければならない場合。また、できるだけ音にジャマされたくないとき(ウェブで会議するなど)は、ワークスペースをつくる場所を、家づくりの際によく検討しないといけません。
たとえば、同じリビングの空間内でも、テレビ画面が向いている方向から少しずれるだけで、音の伝わり方は変わります。わが家のように、ワークスペースの真後ろがテレビになっていて、ダイレクトに背後から音が聞こえるようなケースは、正直、おすすめできません。
また、家族との距離が近すぎる間取りのワークスペースも、わが家の場合は、ちょっと向かないかも。ワークスペースで作業をしている人の都合をあまり深く考えずに、家族が干渉してしまうようなシチュエーションがたびたびあります。
筆者の場合は、どこにつくるのが理想的?
では、どうすればよかったのか? 筆者が使うにしても、子どもがリビング学習するにしても、ワークスペースは「リビングの少し奥まった場所」につくった方がよかったかなと思いました。
家族が集まるテレビやソファ、ダイニングテーブルからなるべく離れた場所です。
「家族の姿がすぐ確認できる」というのは一見メリットですが、逆に言えば、「家族の行動に左右される」というデメリットでもあります。気が散って、集中が途切れることも。
そこまで気になるなら個室に行けばいいのでしょうが、3歳児がいると完全にLDKから離れるわけにもいきません。それに、やはりLDKにいる方が、なにかと便利なことも多いのです。
もし間取りに余裕があるならば、半個室化されたワークスペースが理想ですね。気配は伝わりつつも、少し隠れている感じでしょうか。
最近では「音問題」があるため、筆者は、家族がリビングにいないタイミングで使うことがほとんどになってしまいました。しかし、それでもワークスペースはつくってよかった! 引越し前は、ダイニングテーブルがワークスペースだったので、テーブルの上がなにかとごちゃごちゃしていました。でも今では、そういうことが皆無です。
ダイニングテーブルにポイっと置きがちな書類や小物類も、ひとまずワークスペースに避難する習慣に。おかで、いつもダイニングテーブルはスッキリ。
以上、わが家のワークスペースについて、振り返ってみました。
リビングにワークスペースをつくりたいと考えている方は、家族みんながリビングでどんな時間を過ごすのかイメージしてみるよいでしょう。そのうえで、「ワークスペースでなにをするのか?」「家族の生活スタイルは?」「テレビの配置は?」など、具体的なポイントを詰めてみてはいかがでしょうか。