旅行や出張などに行く際に、“駅弁”を楽しみにしているという方も多いのでは? これからのお花見などの行楽シーズンにもぴったりですよね。駅弁といえば…ということで、ここでは崎陽軒の横浜工場を取材。おいしいシウマイの秘密を探ってきました!

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目次:

崎陽軒の工場はおいしさの秘密だらけだった!<見どころ1>おいしさのカギは「豚肉」と「干帆立貝柱」!<見どころ2>展示で崎陽軒の歴史を感じる<見どころ3>絶品弁当のトリビアもたくさん<見どころ4>工場ならではのおいしさがたくさん

崎陽軒の工場はおいしさの秘密だらけだった!

崎陽軒の工場見学へ!
崎陽軒の工場見学へ!(写真提供/崎陽軒)
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駅弁といえば「崎陽軒」を思い浮かべるという方も多いと思いますが、看板メニューの“シウマイ”や“シウマイ弁当”は、子どもから大人まで大好きな逸品。そのお弁当やシウマイが生産されているのが、今回訪れた「崎陽軒 横浜工場」です。

●ネットで予約の工場見学!ただし、人気で予約するのは大変…

「崎陽軒 横浜工場」予約ページのキャプチャー
「崎陽軒 横浜工場」予約ページのキャプチャー

工場見学はインターネットで、見学日の3か月前の同日午前0時から予約が可能です。月末と年末年始を除く火・水・金・土曜日に開催し、1日に4回・最大45名までの見学ツアーのため、回数も多くて予約も簡単! と思いきや、とんでもない…。

5月の予約状況
5月の予約状況(※キャプチャーは3月13日に確認したもの)

こちらは5月の予約ですが、すでに満杯。人気商品の裏側が無料で見れるということもあって、即日予約が埋まってしまうことも多々あるのだとか! 予約は至難の業ですが、キャンセルなどであき枠がでる場合もあるようなので、サイトをこまめにチェックするのがオススメです。

<見どころ1>おいしさのカギは「豚肉」と「干帆立貝柱」!

崎陽軒 横浜工場の外観
こちらが崎陽軒 横浜工場の外観(写真提供/崎陽軒)

「崎陽軒 横浜工場」は、JR・横浜市営地下鉄「新横浜駅」より市営バスに乗り換え、「港北インター」を下車して徒歩5分程度のところにあります。工場へはクルマで来訪することも可能ですが、駐車場のあき次第なのでご注意を。

●歴史を知ることで、そのすごさが分かる!

約90分間の工場見学ツアーは、崎陽軒の歴史についてのVTR視聴からスタート。

具材

まず驚くのが、展示されているシウマイの原材料です。昭和3年の発売以来変わらないレシピで、材料は、加工されていない豚肉、タマネギ、干帆立貝柱、グリーンピース、調味料(でんぷん、塩、砂糖、コショウ)、皮に使用される小麦粉だけ。

このシンプルな材料だけで、本当にあのシウマイができるんですか? と広報さんに尋ねてみると「そうなんです!」と力強い回答が。この“豚肉”と“干帆立貝柱”が混ざり合うことで、豊かな風味とうま味が生まれ、冷めてもおいしいシウマイが食べられるそうです!

工場内

シウマイの歴史と秘密が分かってきたところで、製造工程の見学へと移ります。話は若干それますが、皆さんはシウマイの“グリーンピース”で気になったことはありませんか?

グリーンピース

食べたときに、グリーンピースが入っていなかったり、複数個入っているのはなぜなのか…? という疑問を編集Yはもっていました。

製造過程

その答えを「製造過程」で発見! じつはシウマイのグリーンピースは、最後にのせていく方式ではなく、製造の段階でほかの材料と混ぜて入れています。

製造過程
豚肉のピンク色にグリーンピースの緑が映えています!

こちらがその瞬間。材料を一気に混ぜてから機械でシウマイの形に整えていくがゆえに、グリーンピースの数がまばらになるそうです。実際に目で見て教えてもらうことで、今まで謎だったことがわかるのも工場見学ならでは!

横浜工場自体は、見学日も絶え間なく製造を行っています。そのため、働く人のリアルな姿を見ることができますよ。