更年期もあって、体力的にも今まで通りにできないことが増える50代。できるだけラクに過ごせるようにしていきたいものです。ここでは、現在50代の整理収納コンサルタント・瀧本真奈美さんに、「40代までに習慣づけておけばよかった」と思った5つのことを教えてもらいました。

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体の不調が増える50代。40代までに習慣づけておけばよかったこと5つ

若い頃は、自分のこれから先の変化に疎かったように思います。いつまでも今ある体力が続くと信じていたし、そのまま老いるものと錯覚していました。

ところが迎えた「50代の壁」は、こんなはずではなかったというものばかりです。ただ、知っていたら予防もできていたのでは? とも思えているので、今回は40代までに習慣づけておけばよかったことをまとめます。

●1.運動習慣

健康を保つために運動は不可欠です。生活習慣病の予防や、体力・筋力の維持、血行の促進など、たくさんのよい効果があります。さらに、ほどよい疲れから質のよい睡眠も得られ、気分転換やストレス解消にもなるなど、身体面でも精神面でも運動の効果は数えきれません。

ただ、元々運動が苦手だった私には、運動習慣がありませんでした。毎日10,000歩歩こうとがんばってみた時期もありますが長続きせず、50代になってからはさらに疲れやすくなり、運動どころではなくなりました。

これからの健康のために必要な運動ですが、習慣がない状況でいきなりがんばっても余計に体に不調が出てしまいます。若い頃から習慣づけておけばよかったと、今になって感じています。

●2.姿勢や癖を見直す習慣

姿勢や癖
50代、疲れないためにやっておけばよかったこと
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今ある体の不調のひとつに、股関節痛があります。床になるべく座らないなど配慮しつつ生活しているので、日常的には痛まず生活に大きく支障があるわけではありません。ただ、長く歩いたり、重いものをもちすぎたりすると、痛みが強く現れ歩けなくなってしまいます。

こうなった原因として考えられるのは、幼少期から習慣になってしまっている「ぺたんこ座り(アヒル座り)」や内股歩行、今調子の悪い方の足を必ず上にして組んでしまう癖です。

若い頃はなにも考えずにしていたこのような日常的な習慣が、後々の体の不調に結びついてしまうことを身をもって体験しました。「ぺたんこ座り」は股関節にかなり負担をかけてしまうそうなので、このような癖や足を組む癖、内股歩行を早くから直せていたら…と、とても後悔しています。

●3.左右の手をまんべんなく使う習慣

バッグ

そのほかに感じている不調として、肩関節周囲炎があります。痛みがあると洋服の着脱や、簡単な生活動作にも支障が出ます。

痛みや麻痺がある場合の洋服の着脱は、負担をかけないように「患側(麻痺や障害などのある部位側)から着て、健側(麻痺や障害などのない部位側)から脱ぐ」が基本なので、前職の看護師時代にたくさんの患者さんに説明してきました。

なかなかできない患者さんも多く、当時は不思議に思うことが多かったのですが、これが今になってやっと理解できました。

頭では理解できていても、長年の癖は無意識のうちに出てしまうようです。痛みのある方の腕に負担がかかる順番で着てしまうし、脱いでしまう。

私はどうやら右から袖を通して左をあとにするのが習慣らしく、毎回激しく痛んでは、「あ~またやってしまった」とハッとします。

バッグの肩かけも調子が悪い方の左側でしかできないので、今になって、洋服はどちらからでも着たり脱いだりできるようにしておけばよかった、バッグはどちらの肩にでもかけられるようにしておけばよかった、と後悔しています。