テレビ、雑誌で活躍する人気料理家・藤井恵さんに、物価高の味方、「モヤシ」を手軽においしく食べる方法を教わりました。仕事、育児で時間がない人にも、世帯の人数が減って、1人分や2人分のご飯づくりがおっくうになってきた人にもおすすめです。
塩ゆでモヤシとアレンジレシピ
野菜は新鮮なうちに下ごしらえをし、軽く味つけをして保存するのが藤井さん流。
「切りおき、ゆでおきするだけでももちろん便利ですが、薄味をつけておくとそのまま食べられるから、あと一品ほしい、というときに大助かりです」
モヤシは足が早く、鮮度が落ちると独特の臭みが出てしまいます。特売などでまとめ買いをしたら、その日のうちに塩ゆでにしておくのがいちばん! そうすれば、おいしさもシャキシャキの食感も長もちしてみそ汁やラーメンに投入するなど、いつでもさっと使えます。
●塩ゆでモヤシ
すべての画像を見る(全2枚)材料(つくりやすい分量)
- モヤシ 3袋(600g)
- A[水 5カップ、塩 大さじ1]※塩は水の量の1.5%に
【つくり方】
(1) モヤシは水にさらしてパリッとさせ、水気をきる。
(2) 鍋にAを沸かして(1)の1/3量を入れ、10~20秒ゆでる。ザルに上げて広げ、冷ます。残りも同様にする。
(3) 保存容器に(2)を入れ、冷蔵庫で保存する。
【POINT】
・できればひげ根は除いておくと、口当たりがよくなります。
・パリッとするまで水にさらすと白くきれいにゆで上がり、保存しても臭みが出にくくなります。
・たっぷりの湯でゆでるのが臭みを取るポイント。少量ずつゆで、盆ザルなどに広げて手早く冷ますと、シャッキリとしたおいしさに仕上がります。
●【アレンジレシピ】モヤシハンバーグ
かさ増し素材に使えば、家計にも優しい。
材料(2人分)
- 塩ゆでモヤシ 150g
- 合いびき肉 200g
- A[タマネギ(すりおろし)大さじ1、マヨネーズ小さじ2、塩・コショウ各少し]
- サラダ油 大さじ1
- しょうゆ、練り辛子 各適量
【つくり方】
(1) ボウルにひき肉を入れ、Aを加えてもみ込む。塩ゆでもやしを加えて練り混ぜ、8等分して小判形にまとめる。
(2) フライパンにサラダ油を中火で熱して(1)を並べ入れ、6~7分かけて両面をこんがりと焼いて火をとおす。器に盛り、辛子じょうゆを添える。
メリットいっぱいの「野菜ストック」を1冊にまとめた『藤井 恵の季節を味わう野菜ストック』(扶桑社刊)が発売中。一年中手に入りやすい野菜や、春夏秋冬の旬の野菜、乾物などのストックレシピ34点と、アレンジレシピ126点を収録しています。