家事の負担が少ない家づくりを検討している人が増えています。ハウスメーカーで注文住宅を建てた30代の日刊住まいライターもそのひとり。導入してよかった設備機器や、その恩恵をより受けるために採用したプランなどについて語ります。「やらなければならないこと」にかける時間を「やりたいこと」に使える住まいとなり、導入コストを考慮しても、納得のいく結果に。
すべての画像を見る(全7枚)家事を極力やらないですむ家づくりを目指す
共働きで妻と娘(1歳)の3人暮らしをしている30代の筆者。1年半ほど前に、大手ハウスメーカーで注文住宅を建てました。
家づくりの際は、「仕事をしながら、家事と育児を同時にやるのは正直きつい」と考え、夫婦で話し合った結果、「家事を極力やらない家」をコンセプトにすることに。そのため、便利な設備機器を採り入れたり、その効果を高めるための間取りを検討したり。
筆者が、実際に暮らしてみて「導入してよかった」「これがない生活は考えられない」ととくに感じた、住宅設備などについて紹介します。
食洗機を導入、朝昼晩の食器洗いを一度で完結
筆者は洗い物が苦手。もともと肌が弱く、食器洗いが原因で手荒れすることがあるからです。
食器洗いは、家で食事をすると必ず発生する家事。毎日の積み重ねを考えれば、かなりの時間を費やすことになります。この時間を、もっと有意義なことに使いたいと思い、ビルトインの食洗機を導入することに決めました。筆者の家は、ミーレの深型タイプを採用することに。
大きめの鍋やフライパンもすっぽり入る大きさ。食事が終わったら、食器をすべて放り込んで、スイッチを押すだけです。
家族3人分であれば、約3時間で乾燥まで完了。毎日寝る前に動かしておけば、朝にはきれいに食器類を洗い終えています。
筆者がミーレを選んだのは、日本製の食洗器に比べて容量が大きいから。容量に余裕があるため、わが家では朝・昼・晩で使った食器を、1日一度にまとめて洗っています。
おかげで、毎日の食器洗いの時間を節約。とても助かっています。筆者の手荒れもなくなり、食洗機なしの生活は今では考えられません。
ランドリールームにガス衣類乾燥機を導入
食器洗いと同様、毎日の洗濯も面倒なもの。以前の住まいでは、せっかく干した洗濯物が雨で濡れてやり直した経験が何度もありました。しかも、筆者は共働きなので、基本的に平日の昼間は洗濯ができません。
そんなわけで、時間や天候を気にせず、かつ手間をかけずに洗濯をしたいという思いから、ガス衣類乾燥機を導入しました。設置場所は、洗濯機の上。洗濯機から取り出した洗濯物を、その場で乾燥機に入れることができて便利です。
今は、洗濯物を干して取り込むという手間がなくなったうえに、天候や時間に縛られることがありません。共働きの筆者にはピッタリ。保育園に行っている子どもの服や着替えも、その日のうちに洗濯、乾燥ができるのでとても助かっています。
なお、ガス衣類乾燥機導入に合わせて、この家には、ランドリールームをつくることにしました。広さは3畳ほど。ここには、洗濯機と乾燥機、乾燥機に入れられない洗濯物干すための室内用物干し、洗濯物をたたんだりアイロンがけしたりするためのカウンター、また、洗濯物の収納が備わっています。
ガス衣類乾燥機とランドリールームを組み合わせると、相乗効果によって、とても効率的に家事ができると思います。