年末に一年間にたまった汚れを落とすために大掃除を計画をしている方も多いのではないでしょうか。そのタイミングで忘れず掃除をしてほしい場所があります。
「大掃除をするなら天井と壁も一緒にきれいにするのがおすすめ!」というのは、掃除研究家でハウスキーピングコーディネーターのおそうじペコさん。天井と壁の掃除について詳しく教えてもらいました。
大掃除のタイミングで、現代版すす払いをやってみましょう
すべての画像を見る(全11枚)大掃除の由来といわれている「すす払い」という行事があります。毎年12月13日に行われていて、お正月に年神様を迎え入れる準備として行われていました。
昔の家は柱やはりが多く、囲炉裏から出るすすやホコリがつきやすい構造でした。そのため年に一度大がかりな家全体の掃除をする必要があり、またそれ以上に汚れ=厄を落として気持ちよく新年を迎えるという大きな意味もあったようです。
現代の大掃除というと窓ふき、大型家電のメンテナンスなど家の設備の掃除を想像しますが、今年は家全体を清める意味で、昔ながらのすす払いをやってみてはいかがでしょうか。
現代版すす払いをするうえで掃除をしてほしいのは天井と壁。使用する道具は、床掃除に使用するフローリングワイパーです。
ヘッドが薄くポールの素材も軽量なフローリングワイパーなら、持ち上げても腕が疲れず、高所のふき掃除も簡単にできます。
●掃除を始める前にフローリングシートにひと工夫!
天井や壁のビニールクロスは凸凹した形状のものが多く、平らなフローリングシートではホコリをしっかり取れません。少しだけ手を加えてみましょう。
1.モコモコシートを使う
フラットタイプのシートより少しコストがかかりますが、フワフワモコモコした素材のシートを使用します。
袋から取り出したら、手でなでて毛を逆立てると、よりホコリをからめとりやすくなります。
2.クッションを間に挟む
力の加減ができない高所でも上手に密着するよう、シートと本体の間にクッション素材のものを挟みます。
おすすめは気泡緩衝材(通称プチプチ)をモップのヘッドサイズに切ったもの。気泡部分を壁に面する側にしてシートを挟みます。
天井から壁まで!モップを使ったふき方のコツ
1.天井のふき方
掃除の順番は上から下が基本です。まずは天井からふいていきましょう。
部屋の構造を見て、直線距離の短い方向に往復していきます。長い距離だと腕や首が疲れてしまいます。
ずっと上を見上げながらふいているとすぐに首が痛くなります。スタートと折り返し地点だけ見上げ、ふいている間は前を向きながら進むと疲れません。
2.壁のふき方のコツ
次に壁をふいていきます。壁の上部は腕を上げるため、ヘッドを縦に動かすと上手にふくことができます。
腰より下の部分は、ヘッドを横に動かすと床との間も上手にふき取れます。
クロスの継ぎ目がある場合は剥がれないよう注意。
3.キッチンの壁はアルカリ電解水が便利
リビングや寝室、廊下は乾いたホコリ汚れなのでドライシートでふきますが、キッチンはホコリと油がまざったねばついた汚れがついています。
まずはドライシートで表面のホコリをふき取ってから、毛足の長いマイクロファイバークロスに市販のアルカリ電解水をなじませたものでふくとスッキリします。
アルカリ電解水は油汚れに強く、二度ふき不要なので天井や壁など広い面の掃除に便利です。
●簡単すす払いで1年の汚れをすっきり、サッパリさせましょう!
忙しい年末、大掃除がどうしてもできなかった…という場合にも、フローリングワイパーを使った簡単すす払いはおすすめ。
シートは使い捨てなので手間もかからず、家全体を丸洗いしたようなサッパリした気持ちになります。
また壁掃除をする際に足元の小物をどける必要があるので、連動して自然と部屋の整理をすることもできます。
大掃除のもつ意味を考えながら、簡単すす払いで気持ちいい新年を迎えてくださいね!