50代以上の日本の夫婦は、半数以上がセックスレスとも言われています。神奈川県にお住いの加奈子さん(51歳)もその一人。夫とレスになったのは30代で「今より、若いときのほうがつらかった」といいます。レスの兆候が見え始めた、新婚当時のお話を振り返っていただきました。

◆前回のシリーズはこちら!

「私がトイレに行っている間に死んでしまうかも…」夫のうつとセックスレス:静香さんの場合1
萎えた夫
ムードのない行為に夫は…※写真はイメージです(以下同様)
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激務の妻。妊活のためにピルをやめたけれど、夫とすれ違う日々

私が夫と結婚したのは、26歳の頃。夫は私よりも年下で、当時は大学院に通っている学生でした。私はすでに外資系の銀行でバリバリ働いていて、仕事に対してやりがいを感じていました。

●仕事にまい進するバリキャリの妻。「仕事と俺、どっちが大事なの?」

バリキャリ

私はそれほど性欲がある方ではないので、つき合っていた頃も行為自体、週末のデートのときにすれば十分満足だと思っていました。

結婚して一緒に暮らすようになってからは、一緒に過ごす時間が増えたので、少し増やしたほうがいいのかなとも思っていたのですが、ちょうどその頃、私が仕事で抜擢されて激務に拍車がかかってしまったのです。

ポストをもらって、土日もデスクに向かうような状態が続いていたある日、夫から「仕事と俺、どっちが大事なの?」と聞かれてしまいました。

キッチン

「そんなドラマみたいなセリフ、言わないでよ~」と軽く笑いながら聞き流してしまったのですが、本音はドン引きでした。今になって思えば、夫との距離ができてしまったきっかけは、あの会話だったのかもしれません。

●生理が重くてピルを処方してもらっていた

生活リズムが不規則なうえ、外食ばかりで食生活もぼろぼろ。生理がとにかく重く、仕事への影響を最小に食い止めようと思って医師にピルを処方してもらっていました。

しかし夫が大学院を卒業し、就職した頃、そろそろ子どもをつくろうかという話に。

ピルを飲んでいる間は排卵が抑制されてしまうので、婦人科の先生に相談しながら計画的にいったん止めることにしました。

排卵が戻り、基礎体温を測りながら、いざタイミングをとらねば…という夜。夫ができなくなってしまったのです。