すっきり暮らしへの近道として注目を集める「捨て活」。「50代を前に捨て活をがんばっています」というのは、夫婦二人暮らしのミニマリスト・本多めぐさん。その理由について詳しく教えていただきました。
50代を目前に「捨て活」をがんばる理由3つ
アラフィフになって最近とくに感じる「捨てるべき3つの理由」を紹介します。
●1:気力・体力が年々衰える
夫婦ともにアラフィフです。幸い大きな病気はしていませんが、今後は体力も気力も衰えていくのは確かです。少しでも若いうちに処分するものは処分し、身軽にしておこうと考えています。
なぜかというと、ものを手放すには
・ものを捨てると決める決断力
・実際に捨てる行動力と体力
・有料ゴミ袋、大型ゴミ処分の費用など経済力
こういったものが必要だから。
たとえばメルカリでものを売るとき、年をとれば写真撮影や発送の手間もおっくうになるでしょう(今でも目が疲れて面倒になったというのに)。大型ゴミの日に、食器棚など大物をマンションの一階に下ろすのも大変に。
なので少しでも若いうちに整理することが、将来の自分を助けることになります。
今48歳ですが、1つ年をとるごとに体調が変わると感じています。更年期真っ最中だからでしょうか。今まで気にならなかった服の重さが気になりだしたり、座っているだけで疲労して一日の仕事量が減ったり、老眼で小さい字が見にくくなったりと、確実に変化を感じています。
体力維持のために体づくりもがんばりながら、できることは前倒しでやっておこうと思います。
●2:「突然の別れ」の備えをしておく
コロナであっという間に家族とのお別れが来たという話を耳にします。自分も、いつそうなるかわからないのです。
だったら残された家族が困らないように、身の回りは片づけておくべきだと思っています。わが家は元々ものは少ないですが、自分がいなくなったあと、どう処理してよいかわからないものがないように準備したい。
「エンディングノート」という自分の遺志を書いたノートが一般的になっているようです。自分も、残された人が困らないための情報は簡易なエンディングノートにまとめています。
私の場合、コロナが流行った際に準備しました。急な入院に備え、銀行口座、家賃引落の口座、ネット上で決済するときのパスワードなどをまとめています。Googleドキュメントに書き込み、夫婦で情報共有しています。これで私が緊急入院しても家賃の振込先がわからない、という事態は防げます。