38歳の強い私も弱い私も受け止めてくれる「キルティングコート」は、体型も隠せる最強アイテム

●＜日常編＞差し色の力で“普通”を回避

【12／22　木曜　PM7:30。娘と外食の夜】

忘年会シーズンだから仕方ないけど、シンちゃんの帰りが遅い日が増えた。今夜の食事は娘と近所のファミレスですませよう。簡単にニットとデニム。いつものキルティングコートを羽織って。キルティングの模様、さりげなく体型をカモフラージュする効果もあって、太って見えないのも助かるんだよね♪　これだけじゃ地味だしバッタリ誰かに会ったらちょっと気まずいから、差し色のピンクでおしゃれムードを盛り上げて。色の小物があるのとないのじゃ全然違うんだから。

シンちゃんが「大学時代の友達と飲んでくる」と言うときはだいたい嘘。合コンとか、女の子とデートとか、多分そんな感じ。気づいてないフリしてるけど“大学時代の友達”と言うときだけは、どんな関係性の人と、どの店で飲んでいたかを絶対に話さなくて、その代わりに今日1日私がなにをして過ごしていたかをいつもより細かく聞いてきて、優しく頭をなでてくれる。

シンちゃんが私に優しいのは外で羽を伸ばしているからで、外で羽を伸ばしてる間はきっとそこにいる誰かに優しくしてる。私がいるからほかに誰かにも優しくて、ほかに誰かがいるから私にも優しい。仕方ない、仕方ない、仕方ない………。

私はシンちゃんのことが大好きで、シンちゃんのことはなんでも信用してるフリをして生きてる。仲良し夫婦の形を自己洗脳的につくっておかなきゃ、私はあっという間にバランスを崩しちゃう。今日みたいに弱気な夜だって、ミキにもマユミにも弱音は言えない。言わない。言ったらこれまで“仕方ない”ですませたことが仕方なくなかったことになっちゃうから。ファミレスのドリンクバーとハンバーグセットと山盛りポテトとデザートとお子様セットで3900円。仕方ない夜をのりきるのに、このくらいのぜいたくは、許されるでしょ。

「シンちゃんが忘年会で忙しいから今日は家事はお休み。娘とファミレスパーティ！　ファミレスって女子高生の頃思い出しちゃってエモくて最高♪　ファミレスでのぜいたくも、独特な幸せがあるよねぇ♪」とポスト。早く誰か、いいねを押して…。