ESSEonlineの2022年、年間ランキング記事を発表、再掲載します。【読み物部門】1位に輝いたのはこちらの記事でした。

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ミニマリストが実感する「50代でやってよかった」こと

50代になると、今後の人生のことを考え始める人も多いですよね。老後に向けて、暮らしを見直してみるのはいかがでしょうか。今回は、現在60代、カナダ在住のミニマリストでブロガーの筆子さんに「50代でやってよかったこと」を5つ教えてもらいました。

●1.ミニマルライフにしたこと

ミニマルな暮らし
50歳から、さらにミニマルな暮らしに(※写真はイメージです)
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ミニマルライフとは、必要なものだけを持って暮らす、いわゆる「持たない暮らし」です。私はもともとシンプルライフ指向で、20代後半から、リバウンドしながらも、ずっとものを減らし続けてきました。

40代の半ばすぎには、かなりものの少ない生活になっていたと思います。しかし、まだ、あまり着ない衣類、ほとんど使っていない雑貨、読まない本など、死蔵品がたくさんありました。

そんなとき、アメリカのブログでミニマリストの存在を知り、ミニマルに暮らそうと決めました。

50歳になる年の正月から、さらにものを減らし始め、これまでとはひとつ次元の違うシンプルライフを開始しました。

その結果、大量生産・大量消費があたりまえの生活様式から、距離を置くことができ、とてもよかったと感じています。

それまでは、事前のリサーチも含めて、買い物にかなりの時間とエネルギーを使い、買ったあとも、ものの管理にふりまわされていましたが、ミニマルライフにしたら、こうした行動をしなくてもよくなりました。

時間とお金と心に余裕ができたのです。

この生活がとても気に入っているので、今も継続しています。

 

●2.運動を始めたこと

シューズ
筆子さんが、スロージョギングのときに履いているシューズ

50歳の半ばにスロージョギングを始め、今も続けています。

私はもともと運動嫌いで、学校を卒業してから、スポーツはしていませんでした。ときどき、散歩する程度です。

2009年(50歳になる年)に、All about ガイドの「シンプルライフ」というメールマガジンでスロージョギングのことを知り、試しに走ってみたら、普通に30分走ることができて、驚きました。以来、毎朝1時間ほど、スロージョギングをしています。

50代半ばからは、朝、自宅でスクワットやストレッチをやるようにもなりました。

カナダはとても寒く、春先も、昼間いったん溶けた雪が、夜中に凍りついて路面がつるつるになってしまい、走るには適さない日もたくさんあります。

そんな日は、ミニトランポリンをしています。ミニトランポリンは54歳から始めました。

めったに風邪をひかなくなったのが、運動を始めたいちばんのメリットです。

 

●3.お金の管理を始めた

お金
50歳になり、自分の経済状況も見直すことに(※写真はイメージです)

私はお金のことを考えるのが嫌いで、ずっとどんぶり勘定で生きてきました。シンプルライフの指南本を読んでいても、お金の話はすっ飛ばしていたのです。

しかし、50歳の誕生日に、貯金がほとんどない現実に直面し、「これはまずい」と思いました。私は、歯が悪く、治療にお金がかかっていたし、ゆくゆくは、娘の大学進学費用も工面しなければならないという状況でした(当時娘は13歳)。

そこで、自分の経済状況に少しずつ向き合い、まずは支出の記録から始めることに。その後、初心者向けのお金の管理方法の本を2冊読みました。

本を読みながら考え方を学び、できそうなことは順番に試し、予算を立てたり、貯金したりといった行動ができるようになりました。

その結果、歯のインプラントを3本を入れ、娘も無事大学を卒業することができました。