●まずはその人の“ファン”になることが大切
すべての画像を見る(全3枚)せっかく出会っても「袖振り合う」だけで終わってしまうこともありますし、その出会いが友人としての付き合いにまで発展することもあります。私のおすすめは友人にまでなれなくても素敵な人に出会ったらファンになることです。いろんな人のファンになるというだけでよいのではないでしょうか。友人は相互関係です。自分も相手に素敵だな、尊敬するところがあるな、と思われなければなりませんし。
次に会ったときは好意を持っている、また会いたいと伝えるなどの働きかけも必要です。またお互いのタイミングが合わなければなりません。しかしファンはこちらが一方的に好きになって応援すればよいのです。深く信頼できる親友を持とうなんて思わず、たくさんの人のよいところを見つけ、たくさんの人のファンになるようにすると人生に楽しみが増えます。
それには自分がいろんな人の好いところに感動する心の柔らかさがないと、ファンにはなれません。まず自分からあいさつをする、声をかける、そして言葉や笑顔など自分ができることで少し好意を示すことです。それで十分だと思いますが、さらに親しくなりたかったら相手に役に立つこと、喜ばれることを少し意識して提供する、距離を近づけるようにしましょう。
そうした負担にならない努力を続けていると50歳を過ぎても新しい出会い、新しい友人は必ずできます。いざいざこの人と親友になろうと期待しすぎると、かえって親友になれません。多くを期待しすぎると落胆します。友人への要求水準は少し下げておきましょう。
女性の覚悟
「人生こんなはずではなかった」「自分ばかりが損をしている」「家事は私ばかり、疲れた」「100年時代といわれても、まだ数十年ある。このさき老後が不安」といった悩みを抱えるに40-60代に、坂東眞理子さんが新しいメッセージを書き下ろし。