「夫婦ふたり暮らしで50代なったことをきっかけに、キッチンにあるものを見直し、しまい方も一新しました」。そう語るのは、整理収納のプロ、ライフオーガナイザーの田川瑞枝さん。ものを少なくしたことで、出し入れがラクに。そのうえ、日常的に使って洗うことになるので、清潔に保つことができるようになりました。ものの持ち方の基準と、しまい方について語ります。
すべての画像を見る(全12枚)キッチンツールは1アイテムひとつ
気になるキッチングッズを購入していくと、どんどん増えてしまうものです。以前の筆者がそうでした。
夫婦ふたり暮らしで50代になると、キッチンで使うグッズはほとんどの場合、1アイテムはひとつで十分(たとえば、包丁ならなら1本でOK)。そのうえ、わが家のような小さな暮らしには、鍋も小さめサイズがちょうどよくなります。必要なものだけを残して整理すると、収納に余裕が出て、とても暮らしがシンプルに。
今、筆者が使っているキッチンツールはこれだけです。無印良品の「シリコーン調理スプーン」はお玉を兼用、「シリコーンスパチュラ」はフライ返しを兼用にすることで、ツールの数が減りました。
壁などにぶら下げて収納するのも人気ですが、筆者はすべて引き出しにしまっています。その方が汚れを防止できて、なにより掃除がしやすいのです。戻す場所が決まっているので、出しっぱなしがなくキッチンはいつもすっきり。
アイテムは使う場所で分ける
以前は、キッチンツールはすべてシンク側の引き出しに入れていました。中を仕切るなどしたものの、サイズが合わない、もの同士が重なるなど、取り出しがスムーズにいきませんでした。
そこで今では、使う場所ごとにものを分けてしまうことにしています。包丁、キッチンバサミ、ピーラーは水場で使うツール。なので、シンクのそばの引き出しに収納。引き出しをあけたらすぐに取り出せます。戻すのも簡単なので、夫も迷いません。
そのほかのツールは、菜箸、アク取りなど火のそばで使うので、コンロ下の引き出しに収納。深さのある場所なので、立てて収納するように工夫しました。
筆者が利用したのは、100均の試験管容器です。
キッチンツールは細くて長いので、倒れないように1本ずつ立てます。試験管の直径がキッチンツールの細さにジャストサイズです。
深さのある引き出しの中でも、ツールが倒れず、出し入れがラクになりました。