●奨学金の「利子」は住宅ローンよりも低い

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とはいえ、給付型奨学金の支給人数は若干名というように、現在、奨学金を借りている者の大多数は利子つきの第二種です。「利子つき」という言葉だけを見るともっぱら「借金」というイメージが抱きやすくなりますが、貸与利率だけでいうと奨学金は0.3%程度(※利率固定方式)のため、低金利といわれている変動金利型住宅ローンよりも低いのです。

筆者はこれまで40名近くの奨学金を借りてきた人たちに取材をしてきましたが、「利息で苦労している」という話はほとんど聞いたことがありません。そのため、「第二種は借金だから」と思って借りることを躊躇している人には、「利息で将来、地獄を見る」ということはないと伝えられるでしょう。

これまで筆者が取材してきた人たちは、基本的に奨学金を借りたことで将来がなんとかなった人たちばかりのため、こうした見解は一元的だと思われるかもしれません。それでも、「奨学金は未来への自己投資」と、誇らしげに語る人たちが多かったという肌感覚はあります。

すでに進学前の予約採用は終わってしまいましたが、大学入学後も奨学金の申請は可能です。子どもと一緒に自らの条件に適した、奨学金の情報を探してみてはいかがでしょうか。

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