騒音とエアコン代については、ちょっと気になる
ただ、ワークスペースがリビングやダイニングとひと続きであることで、やはりデメリットもあります。
1つは音の問題。仕事中に子どもがテレビを観ることもあり、その音はどうしても筆者の耳にも入ります。親が仕事中とはいえ、子どもにとっては自由時間。親の都合で制限することはあまりしたくありません。そこで、わが家はテレビ視聴用にポータブルのワイヤレススピーカーを導入しました。
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テレビ本体からは音が出ないようにし、筆者の仕事中にテレビを観たい場合は、子どもの手元にワイヤレススピーカーを。これでワークスペースへの音の影響を最小限に抑えています。
一方で筆者も、子どもが帰宅する夕方以降には、できるだけWeb会議を入れないよう心がけています。
もう1つは、空調の問題。LDKとひと続きの空間なので、ワークスペース専用のエアコンはありません。そのため、日中、筆者だけが在宅で仕事しているときも、真夏や真冬はLDK全体のエアコンを使うことに。
ワークスペースのためだけに、広い空間向けのハイパワーのエアコンを使うことはやはりもったいないと感じます(とはいえ、単独でエアコンを設置しなくてよいことは、初期費用の面からはメリットとも言えるかもしれません)。
プラスアルファの空間があれば、柔軟に対応できる
日々快適にワークスペースを利用しているものの、わが家は、もともとテレワークを想定して建てた家ではありません。現在ワークスペースとしている場所も、生活スタイルが変われば、別の使い方をしようと、家づくりでは考えていました。あくまで、「使い方を限定しないプラスアルファの空間」だと思っていたのです。
結果的に、このプラスアルファの空間は、テレワーク用に専有できる快適なスペースとなりました。
家づくりの時点で、将来のことをすべて見越しておくことは不可能です。しかし、小さくてもフレキシブルに使える個室やスペースがあると、暮らしの変化に柔軟に対応できます。筆者の体験を、家づくりの参考にしていただけたら幸いです。