騒音とエアコン代については、ちょっと気になる

ただ、ワークスペースがリビングやダイニングとひと続きであることで、やはりデメリットもあります。

1つは音の問題。仕事中に子どもがテレビを観ることもあり、その音はどうしても筆者の耳にも入ります。親が仕事中とはいえ、子どもにとっては自由時間。親の都合で制限することはあまりしたくありません。そこで、わが家はテレビ視聴用にポータブルのワイヤレススピーカーを導入しました。

 

ワイヤレススピーカー
すべての画像を見る(全9枚)

テレビ本体からは音が出ないようにし、筆者の仕事中にテレビを観たい場合は、子どもの手元にワイヤレススピーカーを。これでワークスペースへの音の影響を最小限に抑えています。

一方で筆者も、子どもが帰宅する夕方以降には、できるだけWeb会議を入れないよう心がけています。

もう1つは、空調の問題。LDKとひと続きの空間なので、ワークスペース専用のエアコンはありません。そのため、日中、筆者だけが在宅で仕事しているときも、真夏や真冬はLDK全体のエアコンを使うことに。

ワークスペースのためだけに、広い空間向けのハイパワーのエアコンを使うことはやはりもったいないと感じます(とはいえ、単独でエアコンを設置しなくてよいことは、初期費用の面からはメリットとも言えるかもしれません)。

 

プラスアルファの空間があれば、柔軟に対応できる

日々快適にワークスペースを利用しているものの、わが家は、もともとテレワークを想定して建てた家ではありません。現在ワークスペースとしている場所も、生活スタイルが変われば、別の使い方をしようと、家づくりでは考えていました。あくまで、「使い方を限定しないプラスアルファの空間」だと思っていたのです。

結果的に、このプラスアルファの空間は、テレワーク用に専有できる快適なスペースとなりました。

家づくりの時点で、将来のことをすべて見越しておくことは不可能です。しかし、小さくてもフレキシブルに使える個室やスペースがあると、暮らしの変化に柔軟に対応できます。筆者の体験を、家づくりの参考にしていただけたら幸いです。

関連記事

スタディコーナーがLDKにある間取り。仕事、遊び、学習…1年使って大満足テレワーク時代の間取り4選。これからは「LDK+集中部屋」で家づくりを2年住んで実感「LDKが長方形の間取り」の家は、家族みんなに使いやすい