忙しい日の味方と言えば冷凍食品。ですが、昨今では、時短だけではなく、おいしさや健康なども満たせると言います。そんな昨今の冷凍食品のトレンドについて教えてくれたのは、食文化研究家のスギアカツキさんです。
すべての画像を見る(全6枚)すごい冷凍食品、最新事情
コロナ禍や在宅時間の長期化により、ますますニーズが高まっているのが、「冷凍食品」。最近ではスーパーやコンビニだけではなく、お取り寄せ専用商品なども増え、中には国際線エコノミークラスで提供される機内食までも。
一体どんな商品がトレンドになっているのでしょうか…? 結論から申し上げれば、数年前とはがらりと違う、技術も商品力も各段に上がった商品がしのぎを削って登場しています!
そこで今回は、「最新・冷凍食品トレンド」をご紹介。知っておくと嬉しい視点を中心に、5つトピックスをご紹介してみたいと思います。
●トレンド(1)「おいしさアップ+健康志向・アレルギー対応」が、セットに
これまでは、から揚げはからっとしない、チャーハンはべちゃべちゃするなど、冷凍には不向きと思われていた食品も、冷凍技術の向上により、ぐんぐんおいしくなっています。それだけではなく、アレルギーへの対応や塩分カットといった現代ニーズにこたえてくれる商品が登場していることが感動ポイント。
素晴らしいのは、従来の看板商品を活かしながら、そこに健康・アレルギー面の考慮を加えている点です。たとえば味の素冷凍食品のロングセラー商品「五目炒飯」は、おいしさはそのままで塩分40%カットをした商品を2021年から提供しています。
また、から揚げはおいしさへの追及のために若鶏をカットしたり揚げる作業を手で行いながら、小麦、卵、乳は不使用なのです。おいしさと健康を両立させた商品を選ぶことができるようになりつつあることは、真っ先にご紹介したい嬉しいトレンドです。
●トレンド(2) ごはん料理のバリエーションが、ますます豊富に
忙しい日常。手の込んだ料理をつくることがなかなか難しいと感じている人は、決して少なくないでしょう。そんな悩みをさらりと解消してくれるような健康系おにぎり「枝豆こんぶおにぎり」がニッスイから登場しています。不足しがちな食物繊維を補いながら、旨味を活かしたおいしいおにぎりは、想像以上に満足度が高くリピーターも多い商品。
この他オムライスやピラフ、名店コラボ商品なども充実していて、単身世帯や高齢者にもご飯料理が楽しく選べる環境が整っています。