●迷ったら一時保管でいい

迷ったものは日々使う一軍とは別にします。二軍引き出しをつくったり、箱につめて押入の上段にしまったり、目につく場所から距離を置いて一時保管。

私たちは視界から消えたものは忘れる傾向があり、時間がたつと「それも要らないかな」と気持ちが変化することも。

 

●段階的に片づける

そしてなにより、一気に進めようとしないこと。月に一度の訪問では、日々のサポートがメイン。片づけばかり進めると「また捨てるのか」と母も反感を持ちます。こちらは貴重な時間にできるだけ進めたいのは山々なのですが、量が多いと判断する母も疲れます。

場所を限定的、段階的に進めていくことがポイント。服の場合はクローゼットの右半分、左半分、押入の衣装ケース、などブロックに区切って進めます。引き出しひとつ整うだけでも達成感はあり、不要になった本や服を積んで走る帰路も気分は爽快。

 

●ラベリングをする

タンス
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母の同意を得ながらも片づけを進めるのはわたしですが、毎日暮らす家ではありません。記憶は完璧ではないので、どこに何を片づけたか忘れてしまいます。そこで欠かせないのがラベリング。

毛布

ラベリングをしておけば、母はもちろんケアマネやヘルパー、弟にもやさしい。衣替えや寝具の入れ替え時には、片づけた本人の私自身をも助けてくれるので、ラベリングは必須です。

2年かけて衣類と食器は半数、本類は8割、靴においては10割近く手放しましたが、まだまだ進行形。母は先日、一時的に施設に入所したので主不在の実家ですが、ものの量の把握はできていますし、片づけが必要な場所の優先度やペースもつかめてきています。

ものが捨てられないまま80年近く生きてきた親の持ちものを整理するのは大変です。でも、親が他界してからはもっと大変です。意思疎通ができるうちに元気なうちに始めておいてよかったと思っています。

 

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