年末の大掃除のタイミングが近づく中、松たか子さんが気になっているのも家の片づけだそう。自然に感謝する暮らしを描いた出演作の見どころと日々の小さな楽しみを明かしてくれました。

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「ものの要不要を考える時間が好きなんです」

アップの松たか子さん
松たか子さん
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いよいよ秋も深まり、少しずつ街にも年末らしい雰囲気が漂ってくるこの頃。夏から秋にかけて、舞台に全力を注いでいた松たか子さんにとっても、ほっとひと息つく時間になりそうです。

「今年は海外公演もあって、本当にがんばったので…。年末年始は浮かれて過ごしたい(笑)。久しぶりにのんびり旅行もしたいけど、お正月の東京も好きなんです。普段よりも静かで空気が澄んでいて、気持ちがいいんですよね。といいつつ、結局は家の掃除や片づけをして過ごすかも。ものの整理をしながら、うちには何が必要で、何がいらないのかな…と考える時間も、意外と楽しいんです」

●映画『土を喰らう十二ヵ月』に出演して

全身の松たか子さん

松たか子さんが出演する映画『土を喰らう十二ヵ月』が、11月11日より公開。少年時代に禅寺で精進料理を学んだという作家・水上勉の料理エッセイを原案にした作品で、長野の山荘で暮らす主人公・ツトムの元をときおりたずねてくる、年の離れた恋人の真知子を松さんが演じます。

ツトムがつくる、炊き立てのミョウガご飯やふろふき大根、若竹煮など、旬の素材を使った料理も、映画の見どころ。なかでも松さんが忘れられないのが、すり鉢でていねいにすってつくったごま豆腐のおいしさ。

「しかも、この作品のために、わざわざゴマを育てるところからやったんですって! その工程があってこその味だったと思います。それに、ロケに行くたびに地元の方が朝採りの野菜やきのこをお土産にくださって。家で素揚げにしていただきましたが、本当においしくて、元気が出ました」

●自然に触れて気分転換するのも大事だな、と感じます

日常生活では、劇中で描かれるような、季節の変化を楽しむのは難しいことも。少しでも自然に触れるために、松さんが実践していることはあるのでしょうか。

「ちょうど最近、出かけたときに調布にある深大寺のそばを通ったんです。せっかくだからお参りして、近くの鬼太郎茶屋でなにか食べようよ、と子どもと一緒に寄って。お寺に行くのは久しぶりでしたが、木陰があって、気持ちのいい風が吹いていて。気分転換のためには、こういう場所に足を運ぶのも大事だな、と実感しました」

忙しい毎日でも、ちょっと立ち止まって喜びを見いだす。そうすることで、何気ない出来事も大切な時間になるのかもしれません。

発売中のESSE12月号では、松たか子さんの詳しいインタビューが掲載されていますので、ぜひチェックしてみてくださいね

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