男女の子ども部屋を隣接させず、間に廊下をはさむ
すべての画像を見る(全5枚)そもそも、子どものプライバシーを重視するなら、独立した部屋を3つつくればすむ話です。しかし、子どもたちが独立することを考えれば、小さな部屋を増やしたくない筆者。
そこで折衷案として、わが家では、廊下を隔てて、男女で2つの部屋をつくることにしました。
そのうちのひとつは、2人の娘の個室に当てています。2人分なので、部屋のボリュームも大きめに。現在は、ひと部屋として使っていますが、成長に合わせて、将来は可動式の収納家具で間仕切りできる仕掛けにしています(もちろん、娘ふたりが希望するならそのままに)。
また、息子の部屋も同様の仕組みに。ただし、間仕切りしたもう一方の個室は、夫の書斎部屋となります。
壁に比べて、可動式収納棚の間仕切りでは、プライベート感は薄いです。しかし、上記のような間取りであれば、思春期の男女が気にしがちなことは、おそらく起きないでしょう。
家族の成長によってプライバシーの重要度が変化する
「家族が一緒に過ごす」ことをできるだけ楽しみたい。しかし一方で、それぞれのプライバシーは守られるべきであると筆者は考えています。
同じわが子でもそれぞれ性格は異なるし、成長するほど、考え方や暮らし方にもさらに開きが出てくるはず。とく男女のきょうだいは、成長の過程も異なり、難しい時期を迎えることが想像できます。そのため筆者は、家づくりで子どもたちに与えられるものは、できる限り与えたつもりです。
しかしその一方で、床面積には限りもあり、大人の暮らしやすさも考慮した家づくりをしなければならないという現実もありました。それぞれのバランスを取りながらできあがったわが家。これまで紹介してきたアイデアが間違いなく正解だったのか? 答えが出るのは数年先です。