食欲の秋到来! 今が旬の「サツマイモ」は、料理はもちろん、スイーツにもぴったりです。ただ、じつは食べ方次第では太ってしまうなんてこともあるそう…。そこで、料理研究家でダイエットカウンセラーのおにゃさんに、サツマイモの太らないオススメの食べ方や注意点を教えてもらいました!
秋の味覚「サツマイモ」の太りにくい上手な食べ方
すべての画像を見る(全6枚)おいしいものがたくさん出てくる秋。秋といえば、イモ・カボチャ・栗といった根菜類ですよね! ただ、お芋類は糖質量が多いことから、食べすぎると太っていってしまいます。
とはいえ、せっかくの旬の食材だから食べたいもの…。そこで今回はサツマイモの太らないオススメの食べ方や注意点をお伝えします。
●サツマイモってダイエットにいいの?
サツマイモの糖質量は100gあたり約30g。一方、白米は100gあたり約35gと、糖質量自体はあまり変わりません。
しかし、食後の血糖値の上昇度合いを表すGI(グリセミック・インデックス)値は、サツマイモが55と低GIに対して、白米は88と高GI食品です。
簡単に言うと、GI値が低い炭水化物ほど消化吸収がゆるやかになるため、血糖値が上がりにくい=脂肪を溜め込みにくくなります。逆にGI値が高い炭水化物は消化吸収が早いため、食べてもすぐにおなかが空きやすくなります。
こういった点では、サツマイモは低GIなので、ダイエット中に適している食材といえます。ただ、糖質量は高いので食べすぎると太るのは間違いありません。
●オススメの食べ方と簡単調理法
ダイエット中でもオススメの食べ方は、単純に蒸して食べること。
サツマイモご飯やサツマイモの蒸しパン、大学芋・芋けんぴなどは、とてもおいしいのですが、サツマイモとご飯やパンなどの糖質を組み合わせることで、糖質量が高くなり、血糖値が上がりやすくなってどんどん食べたくなってしまいます。おやつにすると、砂糖やはちみつが加わるので太りやすいですね。
したがって、単純に蒸して食べるのがオススメです。サツマイモは甘いので、蒸すだけでもおいしく召し上がれます。調理法としては、レンジ加熱やトースター、お鍋でもつくれますが、いちばん失敗のない方法は炊飯器に入れる調理です。
つくり方は、空焚きにならないように、お釜に水を少量(100~200mlくらい)入れたら、洗ったサツマイモを入れるだけ(3本くらい入れても、重なってしまってもOK)。そしてスイッチを入れて普通に炊けば完成です。
お使いの炊飯器でこのように調理できるかどうかは、説明書を確認してください
炊飯器に入れることで、しっとりとでき上がります。レンジやトースターだと一部が硬くなったり、調節が難しいのですが、炊飯器調理なら失敗なし! まるで石焼き芋を買っているようなおいしさになります。
わが家は、子ども達に炊飯器でつくったサツマイモをあげると大喜び。早炊きにすれば電気代も節約できますね。
また、食べるときは、「冷やしてから」がオススメ。これは、冷やしてから食べることで、焼き芋に含まれる「でんぷん」が、「レジスタントスターチ(難消化性でんぷん)」に変化するためです。
レジスタントスターチは食物繊維と同様の働きをするため、血糖値の急上昇を抑え、中性脂肪を減少させる効果があり太りにくくなるというわけです。ホカホカのサツマイモはおいしいですが、冷えたサツマイモもおいしいですよ。ぜひお試しください。