50代で「手放してラクになった」台所用品
便利だと思って買ったキッチングッズも、それがキッチンを狭くしていたり、逆に面倒を生む原因になっていることがあります。ライフオーガナイザー・下村志保美さんが感じた、なくてもよかった、手放してラクになったキッチングッズとは?
●炊飯器
すべての画像を見る(全18枚)数年前に炊飯器が壊れたとき、試しに圧力鍋で炊いてみたら短時間でふっくらおいしいご飯が炊き上がりました。
炊飯器を買おう、買わなくちゃ…と思っている間に鍋炊飯に慣れてしまって、慣れてしまえば炊飯器と違って内ブタを洗う手間もありませんし、なにより炊飯器ひとつ分キッチンにスペースができます! 現在は圧力鍋でなく、もっと洗う手間がラクになる普通のお鍋で炊いています。
●オーブントースター
パンをトーストしたりグラタンを温めたり、オーブンを使わなくても手軽にできるオーブントースターは必須のアイテムと思っていました。
でもじつはフライパンでもトーストはできますし、魚焼きグリルでグラタンも揚げ物も温めることができます。私の生活には、オーブントースターじゃないとできないことがないことに気がつきました。
●あえて残して使っているものは?
ものを少なくするだけではなく、一方で残して使用するキッチングッズもあります。
千切りキャベツがラクにできるスライサーやサラダスピナー、栗の皮をむくだけの皮むき器など、「それ本当に必要?」と片づけのプロ仲間にクスッと笑われるようなものも。
調理中に便利なキッチンバサミは3つ、無印良品のシリコンスプーンも3つ…と自分が本当に便利だなと思うものはそろえ、活用しています。
50代の「もたない暮らし」。キッチンになくても問題なかったもの
「便利グッズをあれこれ買うことはせず、まず代用を考えてなるべくものは使い回すようにしています」と話すのは、整理収納コンサルタントの須藤昌子さん。
そんな彼女に、キッチンで実践している代用例を教えていただきました。
●料理用バットがなくてもOK。お皿で代用すればいい
料理用バットは揚げ物の衣をつけたり、切った食材を一時的においておくなど、あればなにかと便利に使えるアイテム。でも、須藤さんは持っていません。
「お皿があれば十分。揚げ物をつくるときは、深さのあるボウル型のお皿に卵液、小麦粉、パン粉を入れて作業しています」
●計量スプーンは2本だけ。計ってそのまま食卓に出せるデザインを
須藤さんが調味料の計量に使っているのは、ステンレスの計量スプーン。
「容量ごとにいくつも持つのではなく、大さじと小さじの1本ずつだけです。通常のスプーンとは違ってもちろん目盛りがついているし、注ぎやすい形状になっています」
ステンレスを選んだのは、におい移りしにくく、このまま食卓に出しても違和感のない高級感もプラスしてくれるから。須藤さん宅では計量、とりわけ、ドレッシングなどを食卓で注ぐなど、このスプーンで何役もこなしているそう!
須藤さんによると、料理好きの人、下ごしらえやつくりおきをよくする人は調理器具をたくさん持っているケースが多いそう…。
「なにかを持つことで収納スペースは狭くなり、お手入れする手間もかかります。当たり前に持っているものが本当に必要かどうか考えてみれば、意外となくても大丈夫! と思えるもの。スパッとなくしてみると、今までかけてきた手間の多さに気づくかもしれません」
須藤さんのアイデア、ぜひ参考にしてみては?