家づくりにおいて、おしゃれインテリアは掃除の手間との闘い。これが持論の日刊住まいライターが、自身の家づくりについて語ります。凝ったつくりの家具や照明、すてきなディスプレイなどは、きれいな状態を保つのがとても負担。毎日過ごす生活の場所だからこそ、おしゃれよりも機能性を重視しました。あえてあきらめたおしゃれは3つ。でも、1年半住んで後悔はなし。その内容と理由は?

筆者の家のキッチン
筆者の家のキッチン。散らかりがちなワークトップを立ち上がり壁が隠して、すっきり見える
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ペンダントライトからのホコリを食品に落としたくない

3連のペンダントライト
写真はイメージです

キッチンやダイニングにペンダントライトを設置すると、とてもおしゃれ。ダクトレールなどつけて、3連のペンダントライトを設置すれば、モデルルームのように。憧れる人も多いかもしれません。

けれど筆者は、キッチンやダイニングにペンダントライトを設置することをあきらめました。手入れの手間のかかるペンダントライトを、常にきれいに保つ自信がないからです。

キッチンもダイニングも食品を扱う場所。お手入れをおこたって、ホコリが落ちてきてしまったら不衛生です。

 

シーリングライトを採用したキッチン

代わりに、キッチンにはダウンライトを、ダイニングはシーリングライトを採用しました。ペンダントライトのおしゃれさには欠けますが、すっきりとシンプル。お手入れの手間も少なく、後悔はありません。

 

キッチンはあくまで作業場。見栄えより効率化を優先

フルフラットキッチンの全貌
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最近の新築住宅では、取り入れられていることが多いフルフラットキッチン。デザイン性が高く、解放感も抜群。おしゃれな家の代名詞といっても過言ではありません。

一方で、フルフラットキッチンはきれいに保つための努力が必要です。見た目の解放感と引き換えに、ものを出しっぱなしにしておくと目立ってしまうデメリットがあります。

実際、フルフラットキッチンのある家に住む知人宅に遊びに行くと、洗った鍋が置いてあるのが気になった経験も。知人のなかには、DIYで手元を隠す壁をあとづけしていたケースもありました。

こまめに片づけができない、加えて、水回りの掃除が得意でない筆者。フルフラットキッチンもあきらめました。

 

立ち上がり壁がある筆者のキッチン

結果、採用したキッチンは、手元に30㎝の立ち上がり壁があるタイプ。ちょっとものを出しっぱなしにしていても、食洗機に入らなかった洗い物が置いてあっても、ダイニングからは見えにくくなっています。

また、料理の際の油はねが、ダイニング側の床に届きにくいなどのメリットも。1年半暮らしてみて、とてもこのキッチンに満足しています。