●習い事を継続させるにはどうしたらいい?

Q:「子どもがお友達の影響でスイミングスクールに通いたいと言い始め、体験レッスンを経て『ぜひ習いたい!』というので、通い始めました。ところが半月程度で『やめたい』と、まさかの心変わり。もう少し様子を見るべきか、迷います」(39歳・パート勤務)

 

てぃ先生の回答

「もし親御さんがやらせなければと思ってやらせている習い事なら、辞めてもいいように思います。

ですが質問者さんのケースは、お子さんがご自分からやりたいと言って始められた。いわゆる“やりきる力”を伸ばすことを考えると、ある程度目標を決めてがんばる体験をさせてあげないと、中途半端に取り組んではやめてしまう癖がつく恐れもありますよね。たとえばカレンダーに印をつけて、『ここまでがんばったらおしまいにしよう』と目標設定をすれば、自分が決めた目標まではがんばったという結果になる。その後、子どもの意思通りにやめさせる分にはいいのではないでしょうか。

ただ、親が子どもの習い事に興味がないケースも少なくありません。特に英会話の場合、親が英語を喋れないと、『今日習ったことを教えて』と、その日の学習の振り返りがしづらく、その姿は、もしかすると子どもから見て親が英語に対して興味を持っていないように映るかもしれません。これでは、子どもの興味はなかなか高まらないでしょう。

継続してもらいたいなら、演技でもいいので、『今日どんなことをやったの? それ知らなかった。すごいね。ママも今度やってみようかな』などと、興味を持っている様子を見せるのも手です」

泳ぐ子ども
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さらにやる気を高めるには、子どもの成長をこまめに褒めること。

「子どもにとって一番モチベーションにつながりやすいのは、自分の成長を感じられた瞬間。たとえばスイミングで、『最初の方はバタ足でも足がバラバラに動いていたけれど、今は足をピンと平行に伸ばしてバタ足できるようになったね』と、成長したポイントを積極的に見つける、あるいは先生に聞いて褒めてあげる。このように、前回より成長した部分を定期的に言葉にしていくと、お子さんにとっては通っている意味が出てきて、習い事のモチベーションは保ちやすいでしょう」

これは習い事に限らず、日々の生活指導でも有効だと言います。

「『今日はお返事がすごく元気だね』『今日はお着替えがとても速いね』など、些細なことでもいい。極端な話、別にいつもと変わらないように見えても、あえて言葉をかけることで、子どもは本当にそうなる。張りきって早くやろうという行動が見えるようになるんです」

最後は、日常生活の小さな困りごとについて、こんなアドバイスをいただきました。