●2:老後資金が貯められる
すべての画像を見る(全7枚)住み替えで35年ローンから解放され、住居にかかるお金が約5分の1になりました。固定資産税・都市計画税は約3分の1に減り、差額分を老後の貯蓄にまわせます。
新築でマンション購入、10年以内に売却はタイミング良く、思ったより高値で売却できました。築50年越えの分譲団地は底値で購入できたので、リノベーションしてもお金が残り、残ったお金を老後の資金にまわせました。株やiDeCoなどに投資し、少しずつ増え始めています。
40代でマンションを購入して預貯金がほぼなくなり、先行きが不安でしたが、住み替えたことで住居費、税金、生活コストの支出削減と同時に投資にまわせるお金ができ、一息つけました。50代は給与所得がそろそろ頭打ち、もしくは下がり始める頃なので、なるべく早い時期に老後生活に向けて投資を始め、着実に増やせる時間ができたことは、心の余裕にもつながります。
●3:おいしい野菜がお値打ち価格で手に入る
ほどよい田舎なので、近場に畑や果樹園があり、無人販売をしていたり、月に数回近所で朝市が開催されたりと散歩がてら覗くのも楽しみです。
デパートで購入するお高い野菜に負けないぐらい野菜がおいしいです。しかもびっくりするぐらいのお値打ち価格。
住み替えてからは野菜を多く消費するようになり、体の調子もいい感じです。
50代はリセット適齢期。違ってもやり直せる
老後どう暮らしたいのか、何が大切なのかが具体的になり始める50代。たまたま親の介護で都内から郊外団地に住み替えることになりましたが、50代のうちに動いたことで無理なく第二の人生の準備を始めることができました。
住み替えることで生活環境が良くなり、金銭的不安が少し解消され、食べ物も美味しくとメリットも多いですが、もちろんデメリットもあります。それをリカバリーする気力・体力のある50代での住み替えで、新しい環境にうまく馴染むことができています。
もしちょっと違ったと思ったら、まだやり直せます。50代は今までの生活を見直してリセットも可能。トライ&エラーを恐れず、動いてみても良いかもしれませんね。
『54歳おひとりさま。古い団地で見つけた私らしい暮らし』(扶桑社)では、団地暮らしのメリット・デメリットや、年金生活の予習としての月12万円生活、お楽しみも大切にする食費節約のコツといったアイデアをたっぷり紹介しています。
さらには、老後の不安やおひとりさまの不安を解消するためのお金の備え方や、困りごとや気持ちを整理する「じぶん会議」のやり方、介護士だからこそ分かった高齢の親との付き合い方なども収録。これからの暮らしを豊かにするためのヒントが詰まった一冊です。