宝塚歌劇をこよなく愛するヘアメイクアップアーティストの山本浩未です。私、“TAKARAZUKA”を知って人生が変わりました! そんなTAKARAZUKAのすばらしさをみなさまにお伝えするべく、観劇の感想や、今後の公演への期待をつづります。すべては私の妄想、個人的な感想&意見でございます。どうぞよろしくお願いいたします。


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vol.55 花組新人公演 『MESSIAH(メサイア) -異聞・天草四郎-』

メサイア―異聞・天草四郎―

島原の乱の指導者として多くの伝説を残し、今もなお謎多き人物として異彩の魅力を放つ天草四郎時貞の姿を、新たな視点でドラマティックに描き出したミュージカル。

はたして彼は真の救世主(メサイア)となり得たのか、そして人々の心になにを残したのか…?

主役、主演の成長ぶりにホレボレした新人公演

今回は本公演を観る前の新人公演でした。

主役の天草四郎役を演じるのは、聖乃(せいの)あすかさん。
新公主演2度目、前作「ポーの一族」では、まだ男役になりきれてない女の子っぽさが不安定な少年的麗しさとなって好演でした。
今回は熱量が必要なお役をイキイキと演じ、その成長ぶりに驚いた!

流雨役は初主演で研3の舞空瞳(まいそら ひとみ)ちゃん。
4年前の学園祭で、ダントツ目を引いてた舞空さん。小さなお顔と長い手足、アイドルみたいにかわいくて、ひときわカッコよく踊ってた。入団してからは演技や歌はもう一歩…かなと思ってたけど、初主演を気負う事なく自然体で演じ、とてもよかった。

そしてリノ(本役・柚香光<ゆずか れい>)役の一之瀬航季(いちのせ こうき)さん、渡辺小左衛門(本役・瀬戸かずや)役の泉まいらさんなど、研4・100期生の活躍で世代交代だなぁ、と。

初見の私の目を引いたのが、松倉勝家(本役・鳳月杏<ほうづき あん>)役の帆純(ほずみ)まひろさん。
勝家は、冷酷非道なわかりやすい悪役。残忍で邪悪な目つきをうまく演じてたけど、本公演の鳳月さんは、いったいどれくらい邪悪なのか!? 楽しみ!

【山本浩未】 宝塚をこよなく愛する乙女系ヘアメイクアップアーティスト。「生活者としてのキレイ」をテーマに活躍中。シンプルでわかりやすい美容理論を元にメイクアップ、コラムの執筆など連載を持ち、健康的で美しく暮らすライフスタイルが、世代を超えた女性に支持されている。近著に「おとな美人を作る「メイクの基本」」(宝島社刊)「今治美肌タオル付き山本浩未のスチームON顔(おんがん)」(講談社刊)「きれいは力」(幻冬舎刊)、「美人メイク基本の「き」」(宝島刊)、「同窓会で二番目にキレイになるには…」(小学館刊)など著書多数