●3:気持ちの負担になっていたプレゼント

プレゼント
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たくさん持っていた雑貨で、最後まで残ったのが人からいただいたものです。多くの人と同じように、私も以前は、贈り物を捨てることに抵抗がありました。贈り物は他人が選ぶものなので、必ずしも、私の都合に合ってはいません。むしろ、自分の都合にドンピシャリと合うほうが少ないです。

使わない贈り物でも、場所を取り、管理する手間が発生するのは、ほかのガラクタと同じ。しかも、使っていない贈り物は、「せっかくいただいたのに、ちゃんと使っていない」という罪悪感までもたらします。

「くれた人に悪い」という思いより、いらない贈り物がもたらす気持ちの負担のほうが大きくなったとき、私は、プレゼントを捨てました。

とくに捨ててよかったのは、プレゼントをもらったときは、仲がよかったのに、あとになって仲がこじれた友人がくれたぬいぐるみです。ぬいぐるみそのものは、かわいいので好きでしたが、見るたびに、少々苦い気持ちになっていました。

不思議なことに、ぬいぐるみを手放したとき、今はどこでどうしているかわからないその友人が、幸せでいてくれたらいいな、と思いました。ぬいぐるみを捨てる前は、2人の間に起きたちょっとした行き違いをうらむような気持ちを持っていたのですが、それが消えました。今、この文章を書きながら、友人のことを思い出していますが、親切にしてくれたことに対する、感謝の気持ちだけがあります。

ほかにも、何年も持っていたあげくに捨てたものはいろいろあります。本や教材、文房具、アクセサリー、衣類など。どれも、捨てたことを全く後悔していません。捨てたからこそ、私は自由になれました。

 

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