世界で活躍する片づけコンサルタント、こんまりこと近藤麻理恵さんの新刊『おしゃべりな部屋』(中央公論新社刊)は、こんまりさんが体験した片づけにまつわるエピソードをもとに、作家の川村元気さんが小説化したものです。今回はこんまりさんに、書籍のお話やコロナ禍で変わったことなどお伺いしました。

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こんまりさん
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コロナ禍で世界じゅうの人たちが家で過ごす時間が増えている昨今、片づけはだれにとっても身近で、切実なテーマなのではないかと、かねてより親交のあった川村さんからこんまりさんに提案があったことがこの本誕生のきっかけなのだとか。

●外出が制限され、働き方が変化

「まさに、ときめく提案でした。片づけをする前、している途中、したあと…と、だれもがさまざまな感情を抱き、変化し、人生と向き合うことになります。実際にコロナ禍では片づけにまつわる相談も増えましたし、普遍的なテーマだということを再確認しました」

外出や人と会うことを制限されるなか、こんまりさん自身の仕事や暮らしにも、変化がありました。

「直接会って片づけのお手伝いをする機会は減ってしまいましたが、オンラインで世界じゅうとつながることができ、拠点のある日本とアメリカ以外の国々、ヨーロッパ圏やアジア、南米など、さまざまな国での仕事が増えました。ブラジルのテレビのオンライン中継に出演したり、フィリピンのメディアから取材をしていただいたり…といった具合です」

こんまりさん2

一方で、昨年春に第三子となる男の子を出産。おうちの中で子育てに、仕事に、大忙しとなります。

「以前は子どもが学校や保育園に行っている間に仕事、子どもたちが帰ってきたらプライベートタイムと、メリハリがついていたのですが、オンラインでの仕事は時差もあって時間はまちまち。こちらは夜なのに、中継されている時間は早朝だったりして、自分がどこにいるのかわからなくなることもあります。

6歳と5歳の娘たちは仕事だといえばある程度理解できる年齢になりましたが、もちろん1歳の下の子には通じません。仕事先の方に説明し、ご理解いただきながら、時間を調整したり、子どもにミルクをあげながら音声だけで取材を受けるなど、仕事とプライベートを切り替えというよりはミックスしながら、なんとかやっている感じです」