Case4.磁器タイルや石貼りをアクセントにした外壁と、景色を楽しむ開口部
Yさんの家 三重県 家族構成/夫50代 妻50代 長女23歳
設計/建築デザイン研究所 撮影/松井進
南東に開かれた高台に建つY邸の外観は、磁器タイルや石貼りをアクセントにしたスタイリッシュなデザイン。メインとなる外壁は、防火サイディングを下地に用いて塗り壁仕上げにしています。
上の写真は、眺望が開けた東側の外観。大きく張り出した軒先や、黒い磁器タイルを貼ったテラスで建物の水平ラインを強調し、重厚感のあるたたずまいになっています。屋根は塩ビシート防水を採用。
塗装カラーは周囲の街並みに配慮して、黒やダークグレーを厳選したそう。さらに東側の外観は、市街地や伊勢湾から昇る月が見える立地を生かし、眺望が楽しめるように開口部を配した設計に。外壁とのバランスが絶妙で、美しい外観となっています。
とくに1階は、レンガ調の磁器タイルを貼った外壁が、室内の天井高に合わせて取りつけられた2つの大開口をつなぎ、ダイナミックなデザインです。
道路に面した北側は、コンクリート打ち放し壁など、ひかえめな素材で外観を構成。
駐車場の屋根を支える4本の柱は石貼りで仕上げ、個性が光るデザインに。柱の内部は扉をつけて、すべて物入れに利用しています。