忙しい毎日。苦手な家事を手放す工夫をしてみませんか? ここでは「65点の暮らし方」について発信している整理収納アドバイザーのハギヤマジュンコさんが、アイロンがけという家事を手放した工夫について教えてくれました。

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40代、アイロンがけはもうしない。「手アイロン」と形状記憶でなんとかなる

「アイロンをかけるのは当たり前」。私はこの当たり前を手放しました。
アイロンがけしないことを、そんな偉そうに言う? と思われるかもしれません。
ただ、毎日限られた時間の中で、しないといけないことはたくさん。自分のご機嫌と家事を天秤にかけたときに、答えが出ました。

たくさんある「しないといけないと思っている家事」。
本当にそれってしないと生きていけないの? と考えたら案外大丈夫な家事が紛れていて、手放してみるとすごく身軽に過ごせるのかもしれません。

●「いい妻」の呪縛を手放して、手に入れたノーアイロン生活

結婚して「いい妻」になりたかった私。共働きのため、週末にまとめて夫のワイシャツのアイロンがけをしていました。私の中で、勝手に「アイロンがけ=いい妻」と思っていたからです。

でも、もともと家事は苦手だったし、自分が着ない服を貴重なお休みの日に、せっせとアイロンがけをしている自分に疑問。当の本人はとなりでゴロンとテレビを見ていて…。なんだかイライラ、モヤモヤ。自分で勝手にかけた「アイロンがけ」の呪縛です。

アイロンがけがいる? いらない? ではなく、アイロンをかけることをストレスに感じていて、それをきっかけにケンカするなら、しない選択もありなんじゃないの? ほかにできる工夫で乗り越えられるかも? とゆるゆると試してたどり着いたのが、ノーアイロン生活です。

 

●(1) 夫のワイシャツは形状記憶一択

ドラム式洗濯乾燥機

普段着る、夫のワイシャツは形状記憶一択。ドラム式洗濯機で洗濯したらそのまま乾燥までしてしまいますが、今時の形状記憶は優秀です。シワシワになんてよっぽどのことがないとなりません。もしそれでノーアイロンが気になるようなら、着る本人がアイロンがけすることにしました。

結局、ワイシャツの上にはジャケットを着ることがほとんどで、見えるのはネクタイ周りと、襟程度。形状記憶で十分だそうです。(THEサラリーマンな夫は、ノーアイロンのワイシャツで会うことをためらうような相手には、真夏でも上着を着た状態で会っていたとのこと)

●(2) アイロンがけの必要そうな服を選ばない

 

たたんだ洗濯物

 

二つ目は、アイロンがけの必要な服を選ばないことです。

そもそも着るときにアイロン必須な洋服を買ったところで、アイロンがけのハードルが高い私は、その洋服を手に取る頻度が低かったと気づきました。働き方も変わって、アイロンがけしたようなパリッとした服を着ていく機会も今はあまりありません。

ほどほどにやわらかくて、手軽に洗濯できるもの、着心地がいいと思える洋服のほうが在宅ワークが増えた今は手に取る機会がぐんと多い。ハンカチも、アイロン必須な薄手のものではなく、タオルハンカチのほうが今の手洗い頻度に当てはめても需要があります。