ミニマリストで整理収納アドバイザーのおふみさんが、シンプルに心地よく暮らすコツをご提案。今回は、すぐに増えがちな「本」について。78平米の一軒家が足の踏み場もなくなったことをきっかけに、5台あった本棚を1台まで減らすことができたおふみさん。本の減らし方やしまうコツについて伺いました。

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増え続ける本。78平米の一軒家がパンパンになってしまった

「なんだかんだ言って、これは増えてもしょうがないよね」と思うものってありますか?
かつての私にとって、それは本でした。

本、こればっかりは増える。
給料日になるとふらりと本屋に立ち寄って気になる本を買って帰るのが社会人一年目からの楽しみだったし、友人とオススメの本を交換日記みたいにLINEで教え合っているから彼女の勧める本なら読みたいと思うし、好きなブロガーさんが勧めている本はその書評が魅力的でつい買ってしまうし、本は自己投資とも言えるし、あればあるほど暮らし豊かになるに違いない。

本はどんどん増えるもので、減らすことはできないものだと思っていました。
増えた本をどうするかといえば、本棚を増やすという選択肢しかないと思い込んでいたのです。

●5つの本棚に囲まれて暮らしていると、デメリットも見えてきた

2014年頃は最も物量が増えて家はぱんぱん。
入居時は、「二人暮らしには手に余るほど広いかも」と思っていた78平米の一軒家は、ものだらけで足の踏み場もなくなろうとしていました。
本も際限なく増え続け、本棚を1台、また1台と買いたして、気づけば5つの本棚に囲まれて暮らすことに。

それまでは、ものは多ければ多いほど豊かだと思っていたのですが…。本棚の掃除が行き届かず、本の上にホコリが積もって手を伸ばすのが嫌になってしまったり、デメリットが見えてきました。
掃除が行き届かないと、どこに触れても不潔な感じがして、自分の家がどんどん好きじゃなくなっていく。本棚は重くて自力で動かせないので、何年もそのままになり、壁と本棚の間にホコリが溜まっていく。虫が出ても逃げ込む場所になってしまう。

またほかにも、ものが多いとなにか行動を起こそうと思っても、まず探しものの時間に阻まれてやりたいことに着手できなかったり、探しものがきっかけで家族と喧嘩が頻発したり。

ものが多ければ多いほど豊かなわけではないと気づき始めました。
1日で最も長い時間を過ごす家、そこを安心できて好きな空間にしたいと思うように。管理と掃除のしやすい家にすることを目標に、ものを減らしていきました。

本棚
本棚はこれ1つに減らすことができました
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本の片づけにも着手し、最終的に本棚を5台から1台まで減らしました。それもキャスターつきなので、一人でも動かせて清潔に保てます。

物量が減ったおかげで家選びの選択肢も増えて、もののために家賃を払わなくていいので住居費もコンパクトに。引越しがラクにできるというメリットも。

とはいえ本を読むのをやめたわけではありません。今でも本はどんどん買って読んでいます。では、どうやって本を減らしていったのか、お話しします。