●総菜にも妥協はなし。飽きられない味づくり

そのこだわりはもちろん総菜にも反映されています。店舗にもよりますが、品ぞろえはなんと約300種類! その低価格+高品質の総菜提供を支えているのは、全国7か所にあるセントラルキッチンです。

「白米などはセントラルキッチンで炊かれ、各店舗に納品されています。大量製造できるものは工場を利用してコストを下げ、店舗にある厨房では温かい総菜の調理を行うことで、安さとお客さまに満足してもらえる高品質を両立しています」(遠山さん)

から揚げ
人気のから揚げはバリエーションも◎
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さらに、高品質を保ちつづけるためにから揚げやポテトサラダなどの人気商品も定期的にリニューアルを行っています。ちなみにポテトサラダは、1年に1度程度の割合で見直されているそう。

ポテトサラダ

「たとえばジャガイモがゴロゴロ入っているポテトサラダがブームのときはジャガイモを大きめに。健康ニーズには、野菜をたくさん摂れるようなものにするなど、同じ商品でもお客さまのニーズを取り入れるようにしているんですよ」(遠山さん)

「発売して終わり」というわけではなく、進化し続けているとは驚きですよね。

●地域限定の特別な味わい。人気が出ると発売エリア拡大も

じつは西友には地域限定のお総菜も存在していることを知ってましたか? 最近は季節や地域の味がすごく人気なんだとか。

山賊焼き弁当
関東進出した「山賊焼き弁当」

「東海でいうとは、“鶏(けい)ちゃん 丼”、九州なら“ねぎかけ甘辛竜田揚げ”、長野は独特の調味料を使った”山賊焼き”など。山賊焼きは今、関東のお店にも並んでいて、エリアでがんばっていた商品が関東デビューするというケースもあります。しょうゆも東京と九州では味が違ったりするので、調味料にもこだわっています」(遠山さん)

地域の味を取り入れた商品開発は2年前から始められ、去年になって大きく花開きました。これも西友の「地元のお客さんを大事にしよう」「地元のお客さんに喜んでもらおう」という想いが込められています。

餃子
こちらも総菜で人気が高い「焼餃子」。10個入って値段は税抜298円

安いものをおいしく食べたいという声にプラスして地域の味、付加価値の高い商品とはなにか? を的確に捉えて、提供していくところが重要だと遠山さんは教えてくれました。

「コロナ禍でご飯をおうちでつくる回数が増えたと思いますが、毎日つくるのは大変です。1~2品買ってきて食卓にプラスするというところでも、総菜のニーズは高くなっています。だからこそ飽きられないように、定番商品を常に見直したり、地域の特色を出すなどして、非常に力を入れています」(遠山さん)

私たち消費者のニーズにこたえるために、試行錯誤を繰り返している西友。安さとおいしさが両立している理由も納得ですよね。今後のお総菜商品のラインナップも楽しみにしてます!

 

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