家好き芸人・アンガールズ田中さんが、個性豊かな住宅を訪問しました。敷地は25坪とコンパクト。スキップフロアのプランで、1階から3階まで楽しい見どころがギュッと詰まった家になっています。壁がなく視線が抜ける2階のLDKは、実際の広さ以上の開放感。住んでいるのは、家具やプロダクトの世界で活躍するデザイン事務所「トネリコ」のデザイナー・君塚賢さん一家です。

2階のLDK
2階のLDKでくつろぐ君塚賢さんのご家族と、アンガールズの田中さん
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2階のLDKは立体的な構成で、開放感を満喫!

アンガールズの田中さんと君塚賢さんの家

15年ほど前に中古マンションをフルリノベーションし、その後も何度かリノベしながら快適に暮らしてきたという君塚さん一家。子どもたちが成長し手狭になったため、家を建てようと購入したのは、約25坪とややコンパクトな敷地でした。限られたスペースを有効活用するため、君塚さんはスキップフロアを採用しています。

家族が集う2階LDKは、段差によってリビングとDKをゆるやかに仕切った空間。「この家は面積ではなく、体積の積み上げで構築しました。リビングもダイニングも6畳ちょっとですが、壁がなく視線の抜ける先に窓を設けたので狭さは感じません」と君塚さんが説明すると、「2階の廊下は天井が低くて僕の身長ギリギリだけど、その先のダイニングは吹き抜けで開放的。このギャップがいいですね~」と田中さんも納得。

 

吹き抜けから光が降り注ぐダイニングキッチン

吹き抜けから光が降り注ぐDKを見たところ。黒いイスは、東京・アーティゾン美術館のためにトネリコがデザインしたものです。

テレビの代わりにバイオエタノールの暖炉を設置したリビングには、オリジナルのソファも設置され、団らんにふさわしい空間を実現しています。

「キッチンは床を一段下げてカウンターにいる人と目線が合うように設定。人を招くのが好きなので、大勢集まったときにいろんな場所でくつろいでもらえるのも気に入っています」(君塚さん)

 

ダイニングから見たリビング

ダイニングから見たリビング。ソファの背後には大きな窓があり開放的ですが、リビングを掘り下げているため、外からの視線を気にせず過ごせます。段差を利用して、田中さんのように廊下に腰かけることも。

 

ベッドにもなるソファの寝心地をチェック中の田中さん

「リビングは会話や団らんを楽しむ場なので、テレビは置かず、白い壁を使ってプロジェクターで映画を観たりしています」と君塚さん。田中さんはベッドにもなるソファの寝心地をチェック中。

 

くつろぐアンガールズの田中さん

ソファの背もたれをはずせば、好きな場所でくつろげます。「斜めになっているので背中にフィットします~」と田中さん。壁にはイタリアの巨匠ガエタノ・ペッシェの時計が。

 

【この住まいのデータ】

▼家族構成

  • 夫48歳 妻43歳 長女14歳 長男11歳

▼住宅の面積

  • 敷地面積/82.52㎡(25.01坪)
  • 延床面積/102.21㎡(30.97坪)

 

1階のガレージは、趣味の道具などを詰め込んだ楽しい空間

君塚さんの家のガレージ

バイクの話で気分が盛り上がるふたり。田中さんがまたがっているのは第2次世界大戦時にアメリカ軍が使用したスクーターとのこと。「激シブだな~」(田中さん)。

バイクやクルマが大好きで、キャンプやスキー、サーフィンなどの「外遊び」が趣味という君塚さん。「家を建てるならガレージとテラスは必須」と考えていました。マンションに住んでいたからこそ、戸建てならではの空間を楽しみたかったといいます。

 

ガレージで談笑するふたり

ガレージ奥の棚にはバイク用品などが詰まっています。田中さんが持っているのはヘルメットの名作「500TX」だそう!

「まずガレージから設計を始めました。クルマの高さに合わせて天井高を決め、それで2階のキッチンの床の高さが決まり…」と君塚さん。バイクを修理したり自分で組み立てたりと、休日はほぼ1日ガレージで過ごすことも。

「乗るだけじゃなくて、つくっちゃうのか…バイク好きの最終形ですね」と言う田中さんも、工具や予備のエンジンなどに興味津々の様子でした。

 

ガレージから室内へ行ける

ガレージへは室内から行き来が可能。階段の先には窓があり、視線が抜けます。