●「いいよね。気が向いたら働く気楽な態勢でいられて」
すべての画像を見る(全5枚)「ほんのちょっと働いたぐらいでそんなに浮かれないでよ」「ゆうかみたいに遊び半分で働いているんじゃないの。責任が伴っているの」と冷や水をあびせます。さらに細かい家事もすべてゆうか任せ。非協力的な態度を崩しません。「仕事を理由に家のことを疎かにしないでね」とたたみかけてくるのです。
仕事、育児、理解してくれない夫の辛辣な言葉にゆうかは参ってしまい、仕事でもミスをして体調を崩します。てるおはゆうかの看病のために、会社を休みます。優しく世話をしながら、こういうのです。
「はははっ こうなると思っていたよ」「わがまま聞いてあげたけど、そろそろ潮時だよ」
自分は試されていたの? 私は働いてはいけないダメな人間だったの? ゆうかの心は折れかけます。
そんなとき、ママを心配した娘のもなかが「ママ、パパこわいの?」と尋ねてきます。
子どもにそんな思いをさせていた事実に愕然とするゆうか。子どもの目は誤魔化せない、このままではだめだと決意するのでした。
果たしてゆうかはどんな道を選ぶのか。兄夫婦の事情、親世代の夫婦のあり方などもそれぞれ描かれていきます。夫婦、親子を含め、さまざまなパートナーと人生を歩んでいく意味について深く考えさせられたお話でした。ぜひ手に取って最後まで読んでほしい1冊です。
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