最近では、仕事や家庭で役立つものだけでなく、好きなことや趣味をきわめて資格を取る人も増えているようです。生活にメリハリができ、日々の暮らしが楽しくなったという、3人の実例を紹介します。

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資格を取ってよかった。3人の資格取得者にインタビュー

ここでは、実際に好きなこと、興味があることで資格を取ったという方のその後に密着しました。

 

●着付け講師:着物文化を学んで生き方が変わった

着物女性
大好きな着物を美しく着こなせるように
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子どもの頃から和文化に興味があり、中学生で日舞を習い、大学時代は巫女(みこ)や割烹(かっぽう)店のアルバイトをするなど、筋金入りの着物好きだった矢田まみかさん。人に着つけをする際、独学では不安だったので資格を取ることにしたそう。

「これを機に、“日本文化をたくさんの人に伝えたい”と思うようになり、生活も一変。一生ものの目標に出合えたことに感謝!」

<矢田まみかさん(千葉県・36歳)のプロフィール>

夫(40歳)、長男(12歳)、長女(9歳)の4人家族。和の魅力を伝えるべく奮闘中で、日本酒バーでは女将も務める。

 

<DATA>

どんな資格?…国家資格の「着付け技能士」以外は民間資格で、学ぶ場によって内容や取得基準が異なる。美容専門学校やスクールで学んだのち免状を取得し、講師になるケースが多い。 

勉強期間…約1年半(週2回の実技講座)

金額…50~60万円

取得方法…教室に通学

 

・大好きな着物で生活

コーヒー女性

着物のすばらしさや美しさを伝えられたらと、普段着も着物。「娘の通学路パトロールも、もちろん着物で行くようにしています」

 

・着物の魅力を発信中!

子ども着物

着物で楽しめるイベントや撮影会などを積極的に開催。「資格のおかげでできることや行動範囲が広がり、夢が実現しています」

 

●福祉ネイリスト:ボランティアを始めてやりがいが生まれた

ネイル

 

35歳になり、「人の役に立つことがしたい」と思ったという松本知美さん。そこで、以前から誘われていた福祉ネイリストの活動を友人と一緒に始めることに。

「きれいになった爪を見て高齢者が笑顔になれば、施設のスタッフや家族のストレスも軽減される。これが私の原動力です! 忙しいほど仕事や家事に意欲的になり、好循環が生まれています」

<松本知美さん(京都府・37歳)のプロフィール>

夫(66歳)と2人暮らし。フルタイム勤務のかたわら福祉ネイルのボランティア団体を立ち上げ、週末を中心に活動を続けている。

<DATA>

どんな資格?…高齢者や病気を抱える人にネイルを行うことが可能。一般社団法人日本福祉ネイリスト協会が認定しており、全国で1000人前後が活動。 

勉強期間…約3か月(月2~3回の講習×3か月と実施研修)

金額…約15万円(講習代・試験費用含む) 

取得方法…教室に通学

 

・高齢者施設でボランティア活動

京都市内の施設を訪れ、高齢者などにネイルを施す。「負担にならないよう短時間で行うなど、相手への気持ちを第一に」

・活動仲間との絆が深まる

女性二人ネイル

「“だれかに喜んでもらいたい”という共通の思いをもつ仲間がいるからがんばれる! 皆、メリハリのある毎日を過ごしています」